8月9日(木)、「ロードモバイル」などを手がける、香港証券取引所上場企業IGGは2018年Q 2及び上半期の決算発表を行った。また決算発表後にはIGGのCOOである許元氏、CFOの沈洁蕾氏が株主への説明会に出席し詳細を語った。
IGGの2018年上半期決算発表及び株主説明会の重点は以下の通り。
1. 会社の上半期の純利益は昨年同期比で29%増加。「ロードモバイル」は売上月平均5600万USD(61.6億円)を超えた。「ロードモバイル」の上半期の月売上のピークは5900万USD(64.9億円)前後まで伸ばしたが、ワールドカップがQ 2の売上減退に作用した。
上半期の所得税の税率は20.6 %で、昨年同期比で増加。これは「ロードモバイル」の売上増加によるところが大きいらしい。
(単位は百万USD)
2. 「ロードモバイル」の3~5月までの売上は安定しており、月売上平均で5800万USD(63.8億円)。6月以降は売上が減少し、6月は5400万USD(59.4億円)、7月は約5300万USD(58.3億円)となった。ただ8月の第一週の売上は回復基調にあるという。App Annieの6月の全世界スマホゲーム売上ランキングのレポートによると「ロードモバイル」は初めてTop9となった。17年8月から18年8月の年間ランキングでは「ロードモバイル」は戦争SLGジャンルとして売上1位を記録している。
3. IGGは9月~12月には毎月末に1タイトルの新作をリリースする予定だと発表。その中の2タイトルは11月頃を予定している。星戦リアルタイムSLGと銘打った「Galaxy Mobile」は10月末にリリースする予定だという。戦争SLG系の「Projeck SOK」は9月末のリリースを予定。その他には「Project COG」(SLG+タワーディフェンス)、「Project LR」(ストラテジーゲーム)、「Project CL」(サンドボックスゲーム)を開発している。
(Galaxy Mobileのイメージボード)
4. 上半期のユーザー数の伸びは売上の伸びを上回っており、上半期にはゲームのコア部分(ゲーム数値、課金施策など)への調整を行い売上増大を狙う。IGGは「ロードモバイル」の天井はまだ見えていないとしている。開発面では「ロードモバイル」の構成を調整、配信面ではユーザーの純増数を2016年の10万以上(日)、2017年の約20万人(日)、2018年28万(日)から、今後は毎日30~40万の純増を見込んでいる。
(ロードモバイルは全社売上の80%を占める)
5. 上半期の課金率は安定的。ARPUは微減。マーケティング費用も低めに推移。IGGの上半期月平均マーケティング費用は1500万USD(16.5億円)、新規ユーザー数は1000万、平均獲得単価は1.5USD/人。昨年の月売上目標は6000万USD(66億円)で、今年は今のところ5800万USD(63.8億円)となっており、下半期はマーケティング費用を更に投下し売上増につなげたいとしている。
※この記事を読まれた方は、ぜひ下記の記事も合わせて読んでみてください。 【決算】テンセント2018年Q2は増収減益へ
—–
Original Source:http://www.gamelook.com.cn/2018/08/337828
(翻訳・再編:ゲーム大陸)
公式ツイッター:@Game__Tairiku