中国のゲーム会社と聞くと『Tencent』、『NetEase』の名前が真っ先に挙がるが、その次群として位置するのが、Valve社と提携しSteamの中国展開を行う『Perfect World(完美世界)』だ。
同社は2004年に創業、2007年にはNASDAQ上場を果たし、その後2016年には中国に市場を変えて再上場している。 今では時価総額4500億円を超える中国ゲーム市場黎明期から第一線で活躍する老舗メーカーだ。
■2018年上半期の決算は?
– 売上高は約550億円(36.6億元)、昨年同期の538億円(35.8億元)と比べると2.2%の増加。
– 営業利益は約314億円(21億元)、昨年同期の約302億円(20億元)と比べると3.9%の増加。
– 純利益は約117億円(7.8億元)、昨年同期の約101億円(6.7億元)と比べると16.4%の増加。
(単位は億円。1元=15円で換算)
■ゲーム事業と映像事業の内訳は?
2018年上半期、Perfect Worldのゲーム事業の売上は約399億円(26.6億元)、映像事業の売上は約151億円(10億元)と7:3の割合となった。
純利益は16%増と大幅な伸びを見せたが、キャッシュフローは190%程度のマイナスと大きく減少した。
キャッシュアウトの主な要因は映像事業の規模拡大による、映像コンテンツ制作への投資とのことだ。
■ゲーム事業は売上規模縮小
ゲーム事業は売上規模が前期比で13%マイナスと縮小。スマホゲーム事業はマイナス31%と大きく落ち込んだ。主な要因はゲームのライフサイクルと新規タイトルの伸び悩みによるという。
(単位は億円。1元=15円で換算)
映像事業は映画部門に落ち込みはあるものの、TVドラマ部門が20倍近い伸びを見せるなどゲーム事業の落ち込みを補った。
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引用:http://www.gamelook.com.cn/2018/08/338822
翻訳・再編:ゲーム大陸
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