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【分析記事】『ラングリッサー』は中国で成功するか?

分析記事

日本のExtreme社が中国の有力ゲームパブリッシャー紫龍にIPライセンスした『ラングリッサー(梦幻模拟战)』が8月2日中国にてiOS版をリリース、売上ランキングTop10を維持するなど好調だ!

今年1月にGameLookが発表した『コア向けIPラングリッサーは中国で成功するか?』という趣旨の記事をゲーム大陸にて翻訳・再編したので紹介したい。

アンドロイド版は8月17日にリリースされたばかりなので、売上等動向は数日経過を見る必要があるが、iOS版での現在のヒットを踏まえると、以下の記事は結果を知った後で振り返るかたちになってしまう。ただ、当時の中国ゲーム業界の『ラングリッサー』に対する温度感を知る意味でも一見の価値があると思う。

■コア向けIP『ラングリッサー』はSRPG市場を牽引するか?

2018年年明け早々、突然吉報が舞い込んできた。『ラングリッサー』の続編、そしてスマホ化のニュースだ。TapTapやBaiduコミュニティでは早くも熱い議論が巻き起こっている。

日本3大SRPGの1つである『ラングリッサー』シリーズは90年代に誕生。数多くのゲーマーに多大な影響を与えた作品だ。但し、最後のタイトルは97年発売と21年の時が経過している。この21年間でゲームを取り巻く環境は大きく変わった。果たしてこの度発表された『ラングリッサー』の最新作は今のユーザーを捉えることができるのだろうか。


(『ラングリッサー』スマホ版ポスター)

■ニッチ市場SRPGとしての突破

マーケットリサーチ・分析を行う、GPC、CNG、IDCが共同で発表したレポート『2017年遊戯産業報告』によると、2017年のスマホゲームの主なジャンルは4つで、ARPG、MOBA、ターン制RPGとカードバトルが全体の82%を占めるという。この傾向は2016年から変わっておらず、スマホゲーム市場の硬直化が見て取れる。

このような状況を打開する方法は、10年前のPCオンラインゲーム時代の手法にヒントがある。当時も今と同じく市場の硬直化が起こった。その際、有効な手立てだったのが“ニッチ市場を積極的に取りに行く”という手法だ。
こういったゲーム業界の歴史に学び、2次元やバトルロワイヤル系など、各社ニッチ市場への積極展開を行っている。

この度の『ラングリッサー』を筆頭にニッチ市場の一つであるSRPGは、その規模を拡大することができるどうか注目が集まっている。

■中国スマホゲーム市場におけるIPとは

『ラングリッサー』の優位性を語るには、まずそのIPとしての価値を語らずにはおれない。そして、『ラングリッサー』IPの価値を語るには、今の中国のIPを取り巻く状況について話さなければならないだろう。

中国スマホ市場は2013年に立ち上がり、わずか5年間で数兆円規模の市場にまで成長した。この5年間の間にネット文学から映画やドラマ、漫画アニメ、PCオンラインゲームなど各種IPがスマホ化し市場に参入してきた。

数あるIPタイトルの中でも、成功を手にしたのは『KOF98』、『NARUTO』、『花千骨』、『倩女幽魂』などのIPタイトルだ。その成功と失敗を紐解いてみると、それほど難解な話ではなく、成功しなかったIPタイトルは往々にしてIPの特性を理解せず、ただ単にIPを載せただけのゲームであることが多かった。

■『ラングリッサー』のIPとしての優位性

今作では開発チームが一丸となり、歴代シリーズで人気のあったステージを盛り込むなど、原作に誠意を持って開発を行っているという。また、シリーズ人気キャラクタ、歴代全てのBGM、更にはオリジナル声優陣によるキャラボイスの再収録なども行ったという。BGMにもその強いこだわりが出ており、原作シリーズの音楽プロデューサー岩垂氏に今作の音楽周りを担ってもらっていると言う。

(置鮎龍太郎氏を始めとする豪華声優陣)


(新ストーリーと歴代人気ステージの再現)

ゲーム業界全体がニッチ市場を巡って激しい戦いを繰り広げている今、SRPG市場も新しいニッチ市場として捉えることができる。21年の沈黙を破り、SRPGの王道タイトルとして、競争の激しい2018年中国市場で再びSRPGの歴史に名を残す作品となることができるか。その結果はまだ誰も知らない。

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引用:http://www.gamelook.com.cn/2018/01/316826
翻訳・再編:ゲーム大陸
公式ツイッター:@Game__Tairiku