2018年3月から12月まで中国政府のゲーム配信許認可である『版号』の審査が停止され、中国ゲーム市場における新規タイトルの供給量が落ち込むなど、当規制はゲーム業界への影響が大きい。
中国のみならず、日本や海外メディアでも『版号』関連のニュースを目にする機会が増え、その注目度の高さが伺える。
2019年の3月14日の段階で『版号』規制はどのようなステータスになっているのか。
一部報道のミスリードにより、『版号審査が再度停止?』と誤認されている方もチラホラ見かけるので、改めて整理しておきたい。
『版号』は審査している?していない?
結論から言うと、『版号』の審査は2019年3月14日の段階で正常に行われている。
ただし、『版号』審査申請が各地方政府の関連窓口で受理された後、中国政府関連機関内の手続き上において、新規申請分は審査が一時的に停止されている。
主な要因は、既に申請が行われているタイトルを優先的に審査する為で、昨年の『版号』審査停止時のような、大きな審査プロセス変更によるものではない、とされている。
『Rejet』と『Xiimoon』の『剣が刻』版号獲得!
3月8日に中国国家新聞出版広電総局は、同HPにて2019年2月のオンラインゲーム審査情報を公開した。
審査完了日は2月28日付けとされており、今回の審査通過タイトル数は95タイトルであった。
内訳はPCクライアント・サーバー型が3作、ブラウザゲームが1作、スマホゲームが91作となっている。
中でも注目したいのは、日本の女性向けコンテンツの制作メーカーである『Rejet』と、中国・上海の開発会社『Xiimoon(拾夢文化発展)』が共同で開発を行う『剣が刻(執剣之刻)』が『版号』審査を通過した点だろう。
また、同作は中国市場はテンセント(Tencent)がパブリッシングを行うことが決定していると言う。
日本国内で大ヒットした、和風伝奇ADVの金字塔「剣が君」のクリエーターが集まって制作する、絢爛豪華な和風奇譚RPGとされる同作が、テンセントという超強力なパブリッシャーを味方につけ、どのような展開を行うのか。
今後の日本勢の中国展開の行方を占う意味でも、今後の動向に注視していきたい。
関連情報
中国国家新聞出版広電総局HP:http://www.sapprft.gov.cn/sapprft/contents/7029/392972.shtml
『剣が刻(執剣之刻)』公式サイト:http://zjzk.xiimoon.com/Index/index_jp.html
Xiimoon公式サイト:https://www.xiimoon.com/
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