5月13日、NASDAQ上場企業bilibili(ビリビリ)が2019年Q1(1月~3月)の会計監査前の決算発表を行ったので紹介したい。
Q1の売上高は約220億円(13.73億元)で前年同期比で58%の増加、株主に帰属する純損益は約30億円(1.8596億元)と売上規模は拡大するも、広告宣伝費などの増加に伴い純損益も増加している。
オンラインゲーム事業が全体売上の64%を占める
同社の2019年Q1の業績は以下の通り。
出所:Q1 2019 Bilibili Inc. Earnings Release
– 売上高は約220億円(13.735億元)、前年同期の約142億円と比べると54.9%の増加。
– スマホゲーム事業の売上高は約140億円(8.73億元)、前年同期の約110億円と比べると26.9%の増加。全体売上の約64%を占めた。
– 売上総利益は約30億円(1.89億元)で約11%減。
– 株主に帰属する純損益は約30億円と前年同期の約19億円から損益額が増加した。
同社の売上の6割強はスマホゲーム事業に依存しており、『Fate/Grand Order』のVersion2.0へのアップデートが大きく貢献したとしている。
非ゲーム領域では同社が手がける動画サービス『bilibili』の収益力が向上しており、『動画及び付加価値サービス』セグメントの売上高が約47億円と前期比で200%以上の増加を見せている。
bilibiliの各種KPIは?
bilibiliが今回の決算発表に合わせて公表した各種KPIは以下の通りだ。
出所:『bilibili』2019年Q1決算サマリー資料
【bilibili2019年Q1 事業KPI】
・マンスリーアクティブユーザー:1.01億人(前年同期比31%増)
→8860万人はスマホユーザー(前年同期比39%増)
・デイリーアクティブユーザー:3000万人
・課金ユーザー数:570万人(前年同期比132%増)
・動画再生回数:5.1億回/日(前年同期比93%増)
・『ビリビリ』会員テスト合格正会員数:4930万(前年比39%増)
→12ヶ月後の継続率80%
『bilibili』は2月末に2018年度の決算を発表した際には2019年Q1の業績予測として売上高203億円~206億円を見込んでいると発表していたが、結果としてはこれを上回る220億円の売上を記録した。
同社は日本でも『アズールレーン』の『Yostar』での運営が決定しており、期待の高い『アークナイツ(明日方舟)』の中国運営を行っている。
5月初旬に中国でリリースされ早くもセールスランキングTop10の仲間入りを果たした同作が『Fate/GO』に続く同社の2本目の大ヒット作となるか期待が寄せられている。
関連情報
『ビリビリ』2019年Q1決算報告書:Q1 2019 Bilibili Inc. Earnings Release
『ビリビリ』2019年Q1事業ハイライト:http://ir.bilibili.com/static-files/0fc19959-90a6-4f21-b4cb-92face3c0c41
--
公式ツイッター:@Game__Tairiku
Facebook:https://www.facebook.com/GameTairiku/