ウォール・ストリート・ジャーナルのレポートによると、2016年に中国ゲーム市場は初めて米国を抜き、世界一の規模になったという。
ポーランドの研究機関“Newzoo”発表のレポートでは、2017年の中国ゲーム市場の売上規模は約3兆250億円(275億ドル)で、米国の約2兆7500億円(251億ドル)より大きく、引き続き世界一の規模とされていた。
ただ、最近発表された2018年上半期の両国の市場規模を比べてみると、再び米国が中国を抜き、世界一の座に返り咲いたという。以下に、その詳細をご紹介したい。
■2018年上半期は米国が中国ゲーム市場を上回る
市場調査・分析を手がける“NDPグループ”の発表によると、2018円上半期米国ゲーム市場の売上規模は約2兆1450億円(195億ドル)、昨年同期比で40%の増加という。
これを中国の“遊戯工委”が発表した、2018年上半期中国ゲーム市場売上規模約1兆6940億円(154億ドル)と比較すると、米国ゲーム市場が中国ゲーム市場の規模を大きく上回っていることが伺える。
■米国と中国の違いとは?
米国市場の40%という大幅な伸びに対し、中国は前年同期比でわずか5.2%の伸びに留まった。
上半期の米国市場の大幅な伸びはスマホゲームだけではなく、コンソールや落としきりアプリ、定期購読型のコンテンツなど、全てのジャンルの成長にあるという。
米国のコンソールのハード売上高は約1870億円(17億ドル)、前年同期比21%増と、ここ7年間で最高の売上を記録しているという。また、ソフトウェアの売上も好調で、売上高が約1兆8590億円(169億ドル)、前年同期比43%増となっており、中でもスマホゲームの伸びが一番早いという。
ゲーム先進国にありながら、大幅な成長を見せる米国には『フォートナイト』や『PUBG』に見られるような“バトルパス”という新しい課金形態が誕生するなど革新が見られる。
一方、中国市場は政府のゲーム配信の許認可規制が厳しくなるなど対称的だ。もし、このまま政府の規制が厳しいままだと、中国市場が再び世界一の座に返り咲くのは時間がかかると言えそうだ。
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引用:http://www.gamelook.com.cn/2018/08/339554
翻訳・再編:ゲーム大陸
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