アジア最大規模のゲームショウ『ChinaJoy 2019』が中国・上海で8月2日~5日の日程で開催された。
昨日はゲーム大陸編集部の感じた『ChinaJoy 2019』の所感を紹介した。今回は地元上海のゲームファンが感じたChinaJoyの感想を紹介したい。
関連記事:ゲーム大陸編集部の感じた『ChinaJoy 2019』
中国のゲーム好きが挙げた『ChinaJoy 2019』10のこと
今回話しを聞いた上海のゲームファンである黄さんは現在25歳、昔からコンソールゲームを遊んでおり、今ではスマホゲームもコンソールも両方遊ぶ所謂ゲーム好きな属性をもった好青年だ。
黄さんは一時ゲーム好きが高じてゲーム会社に就職し日本向けのゲーム運営に携わるも、ゲームが不発に終わり会社経営の低迷とともに離職、今では別の業界で頑張っていると言う。
そんな黄さんが5年ぶりに訪れた『ChinaJoy 2019』はどうだったのか。黄さんが話してくれた10のポイントは以下の通りだ。
1. 人人人人人人人!人多すぎ!!
2. 暑すぎ!
3. 電波悪すぎ!(グッズゲットし辛い)
4. 導線設計悪すぎ
5. 音量合戦か!?と思うほど各ブース騒がしい
6. 5年前と比べ良いゲームや新作展示が減った
7. 見たかったゲームの出展がなかった
8. 謎にゲームと関係のないブースが多い!(天猫、郵政銀行、歯磨き粉メーカー)
9. 各ブースのダンスが下手!
10. もう来ない..
『ChinaJoy 2019』ユーザーの体験は良かったのか?
『ChinaJoy 2019』の目玉は言わずもがな『テンセント』と『任天堂』による『Nintendo Switch™』のブース出展であろう。ゲーム業界における歴史的な大事件である。
ただし、黄さんが言うように全体を振り返ってみると、ゲームと関係の無い出展が多かったり、動線が悪い上に酷暑、騒音、電波不良。と続いた上に見たいゲームが無ければ確かに『もう来ない』と思ってしまうのも頷ける話しだ。
実際、ゲーム大陸編集部も初日に一般ユーザーと同じ動線でBtoCホールを全て見て回ったが、確かに酷暑の中行列を並び、やっとのことでたどり着いて最初に目にしたブースがゲームと関係の薄い周辺産業の展示であった時には立ちくらみを起こしそうになった。
見たいゲームが無かったというのは個人的な趣味趣向で大きく変わるので一概に言うことはできないが、新作展示が少なく長期ヒットしている人気作の展示が多かったことは確かだ。
黄さんは『Apex Legends』や『Xiimoon』と『Rejet』が共同で開発し中国では『テンセント』が配信する女性向けゲーム『剣が刻』が見れると期待していたようだが、それらの展示が無くがっかりしたとのことだった。
『人が多い!暑い!もう来ない!』と言うところまでが『ChinaJoy』。という気がしなくもないので、何だかんだ言いながらもまた夏がくると『ChinaJoy』で中国ゲームファンは盛り上がるのでは無いだろうか。
これだけの大型イベントを運営する以上、全ての来場者を満足させることは不可能なので、そういった意味では『ChinaJoy』は良くオペレーションができていると思う。
ただ、ゲームを見たいという純粋な気持ちで足を運んでいるユーザーに冷水を浴びせる様な動線だけはどうにかして欲しいものだ。
—
公式ツイッター:@Game__Tairiku
Facebook:https://www.facebook.com/GameTairiku/