8月14日、香港証券取引所上場企業Tencent Holdings Ltd(テンセント)が会計監査前の2019年Q2(4月~6月)と上半期の決算発表を行ったので紹介したい。
Q2の売上高は約1兆4211億円(888.21億元)で前年同期比で21%の増加、上半期の売上高は約2兆7885億円(1742.86億元)で前年同期比で18%の増加、純利益もQ2、上半期共に増加と安定した増収増益を果たしている。
テンセントQ2の売上高は1.4兆円!
テンセントの2019年Q2の業績は以下の通り。
『テンセント』の主力事業であるゲーム事業を含む付加価値サービスセグメントのQ2売上高は7693億円、前年同期比で14%の増加となった。
PC、スマートフォンをあわせたオンラインゲームの売上高は約4369億円(273.07億元)、前年同期比8%増で、主な要因として人気スマホゲーム『王者栄耀』『PUBG Mobile』『紅警OL』などの既存タイトルの安定した売上と新規タイトル『完美世界 手游』のヒットを挙げている。
新作ラッシュで安定成長を実現
テンセントの2019年上半期の業績は以下の通り。
昨年の中国政府の『版号』審査一時停止の影響により、2019年Q1には1本しか新作タイトルをリリースできなかったが、Q2には10本の新作タイトルをリリースし、2018年上半期と比べ付加価値サービスセグメント売上を9%増加させている。
中国版『PUBG Mobile』とされる『和平精英』は5月に課金サービスを開始したため、今期の業績への貢献は限定的としつつも、DAU5000万を有する同作の来期以降の業績貢献に自信をのぞかせている。
中国ゲーム各社はスマホゲーム市場の停滞と競争激化に厳しい戦いを強いられているが、米国を抜き世界一とも言われる中国ゲーム市場のトップシェアを誇る『テンセント』は非常に高い水準で未だ成長を続けている。
直近ではUE4エンジンを使用したフラッグシップ級MMORPG『龍族幻想』のヒット、中期的には先日のチャイナジョイで大々的なブース展示を行った『Nintendo Switch』の中国展開など『テンセント』の盤石ぶりが際立っている。
今後も当分の間、同社が中国ゲーム業界を牽引していくことは間違いが無いだろう。
関連情報
テンセント2019年Q2及び上半期決算報告資料:
https://www.tencent.com/zh-cn/articles/13007471565775430.pdf
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