スマホゲームやアプリの調査・分析ツールを提供する『Sensor Tower』は2019年9月の中国スマホゲームのApp StoreとGoogle Playの全世界売上Top30ランキングを発表した。
Top1は引き続き『テンセント』の『PUBG Mobile』で、9月の売上は約77.8億円(7070万ドル)、前月比で12%の増加となった。
Lilithの『万国覚醒』韓国大ヒットで売上記録更新
9月に約77.8億円の売上を上げた『PUBG Mobile』の売上上位3つの市場は米国、日本、サウジアラビアとなっており、それぞれ全体売上の34.4%、10.1%、8.4%を占めるという。
同じくテンセントが開発を担当し、10月1日にリリースされた『Call of Duty Mobile』の売上上位3カ国が米国、日本、ブラジルであることを考えるとシューティング系のスマホゲームが米国、日本共に高い売上を上げていることが分かる。
『Call of Duty Mobile』の売上情報はこちら:
またLilith Gamesの『Rise of Kingdoms –万国覚醒–』が9月に韓国でリリースされ月売上の過去最高記録を更新した。その売上高は約59.4億円(5400万ドル)とされており、先月比で68.9%の増加と韓国市場の売上が大きく貢献している。
2019年9月の中国スマホゲーム海外市場売上ランキング(中国市場は含まない)
スマホSLG 売上ピークは19ヶ月目以降が多数
中国の海外市場展開で一番成功しているジャンルがSLGであることは当サイトでも繰り返し紹介してきた。
以下に中国産スマホSLGと『Game of War』『モバイルストライク』の月売上がピーク値に到達するまでに要した期間とその金額をまとめていた図があるので見てみよう。
青の横グラフは売上ピーク到達までの期間。その横の数字はピーク月商(単位はドル)
上から『クラッシュオブキングス』『ロードモバイル』『キング・オブ・アバロン』『マフィア・シティ』『ガンズ・オブ・グローリー』『ラストシェルター』と中国産のSLG、下2つがMachine Zoneの『Game of War』と『モバイルストライク』となっている。
これを見るとこれらSLGのヒット作はリリース後19ヶ月目以降で売上のピークを迎えていることが分かる。
また、『ロードモバイル』『マフィア・シティ』『Game of War』などは30ヶ月以上経過した後に月売上のピークを迎えておりより長期的な成長をみせている。
そんな中にあってLilith Gamesの『Rise of Kingdoms –万国覚醒–』は正式リリースから16ヶ月で『クラッシュオブキングス』のピーク月売上約55.6億円、『ロードモバイル』の約40.5億円を超える約59.4億円を記録している。
海外売上げランキングTop6にも放置系スマホゲーム『AFK Arena』がランクインしているLilith Gamesが今後日本向けにリリースしてくることはほぼ間違いがないと思われる。
今後の同社の動向に要注目だ。
関連情報
引用記事:こちら
—
中国ゲームについて話したくなったら:
公式ツイッター:@Game__Tairiku
Facebook:https://www.facebook.com/GameTairiku/