中国では毎月各種レポートが公開されている。日本と中国のゲーム業界の情報の両方に触れているとその違いに驚かされる。『ゲーム大陸』を始めようと思ったきっかけも、微力ながらもこの情報格差を是正したいという思いに駆られた、という部分が大きい。
市場データ統計・分析を行う『Sensor Tower』からは中国ゲームの海外売上Top30が、『App Annie』からは中国国内の売上げランキングが発表されたので、中国国内と中国ゲームの海外売上状況を紹介したい。
2018年9月 中国国内スマホゲームiOS売上ランキングTop10!
9月のスマホゲームiOS売上ランキングもTop10は『Tencent』が6タイトル、『NetEase』が3タイトルと2社で独占している状況だ。
唯一それ以外で入っているのがエクストリームが『紫龍』にIPライセンスし展開している『ラングリッサー(梦幻模拟战)』だ。
出所:App Annie
(『公司』の欄の国旗は展開国を指す。繁体字圏のパブリッシャーの横には国旗の表示はない。)
1位は変わらず『王者栄耀』とTop10に大きな動きは見られなかった。強いて挙げるとすれば、『NetEase』の『夢幻西遊』が2位に復帰したことと『ラングリッサー』の好調であろう。



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2018年9月 中国国内スマホゲームiOSDLランキングTop10!
中国iOSのダウンロードランキングは『AppLovin』のゲームスタジオである『Lion Studios』が手がけるハイパーカジュアルゲーム『Happy Glass』が1位に輝いた。
中国iOSのダウンロードランキングで1位を取るのも並大抵のことではなく、日本発という意味では『旅かえる』以来の快挙と思われる。
出所:App Annie
その他で注目すべきは、『Tencent』と肩を並べる世界的大企業でありながらゲーム領域では大きく遅れをとっている『Alibaba』グループのタイトルが2本入っている点だ。
そのうちの1本『航海王:燃焼意思(ワンピースIP)』は売上も順調な滑り出しをみせているので、今後上位に定着できるか要注目だ。
2018年9月 中国産スマホゲーム海外売Top30!
『Sensor Tower』が発表した中国産スマホゲームの中国以外の海外売上のランキングTop30は以下の通りだ。
1位の『荒野行動』から4位の『PUBG Mobile』までは先月と変わりがない。『アズールレーン』は先月の18位から今月は8位へと大きくランキングを上げてきた。
注目すべきは『王に俺はなる』として日本でもヒットしている中国宮廷をモチーフにしたタイトルが2つ入っている点だろう。この2タイトルは共に『Chuang Cool』社が運営を行っている。
また、以前『ゲーム大陸』でも紹介した『Lilith Games』の新作『文明覚醒』が海外でヒットしている点も見逃せない。
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