スマホゲームやアプリの調査・分析ツールを提供する『Sensor Tower』はインドのスマホゲーム市場の売上規模や人気ゲームジャンル、人気ゲームタイトルなどをまとめた統計を発表した。
同社の発表によると、2019年Q3のインドスマホゲームのApp StoreとGoogle Playの売上規模は約34億円(3100万ドル)、2019年のQ1~Q3の売上規模は93億円(8500万ドル)以上とされている。
インド スマホゲーム市場売上規模は約120億円
まずはインドのスマホゲーム市場規模を見てみよう。2019年Q3のApp StoreとGoogle Playのスマホゲーム売上は約34億円(3100万ドル)と予測されている。
2019年のQ1~Q3の売上規模は93億円(8500万ドル)以上と見られており、2018年のQ1~Q3の売上規模約88億円(8000万ドル)から6.2%の増加となっている。
インドスマホゲーム市場の直近1年の売上規模は約120億円、App StoreとGoogle Playの売上比率は4:6と3:7の間くらいと言ったところだ。
出所:SensorTower
黒がGoogle Play、緑がiOS
インド スマホゲーム市場 人気はバトロワ系
以下はインドスマホゲーム市場のダウンロード数をゲームジャンル別でまとめたグラフだ。
出所:SensorTower
ジャンル別のダウンロードランキング1位はアクションゲームで、これはテンセントの『PUBG Mobile』と、同じくテンセントの資本が入っているGarenaの『Garena Free Fire』といったバトロワ系のゲームがインドで流行っていることが主な要因と言える。
『Garena Free Fire』はこちら:
【分析記事】清々しいまでに低スペック!バトロワ系の意外な勝ち組『Free Fire』成功の秘訣ってなんだ?
直近1年のダウンロード数を見てみるとこれらアクションゲームの総ダウンロード数は10.4億回で2位のカジュアルゲームの1.4倍の量に当たる。
インドスマホゲーム市場 カジュアルゲームの収益性は良好
以下はインドスマホゲーム市場の直近1年のゲームジャンル別売上をまとめたグラフだ。
出所:SensorTower
売上面でも『PUBG Mobile』や『Garena Free Fire』といったアクションゲームがSLG(2位)、カジュアルゲーム(3位)をおさえて1位となっている。
アクションゲームは直近1年で約37億円(3400万ドル)の売上を上げており、これはインドスマホゲーム市場の売上規模の約30%に該当する。
また、全体としてインドスマホゲーム市場の売上規模はまだ小さいが、カジュアルゲームがジャンル別売上で3位の約21億円(1900万ドル)、全体の約17%となっている点にも注目したい。
ダウンロードランキング1位はインドのゲーム
以下は直近1年のインドスマホゲーム市場のダウンロードランキングだ。
出所:SensorTower
直近1年で一番ダウンロードされたゲームはインドのデベロッパーのボードゲーム『Ludo King』だ。
そのダウンロード数は1億回を超えるとされており、次いで『PUBG Mobile』の8000万回となっている。尚『PUBG Mobile』のダウンロード数の41.5%はLite版によるとしている。
インドで一番売れているスマホゲームはPUBG Mobile
以下は直近1年のインドスマホゲーム市場の売上ランキングだ。
売上ランキングには他国と同様中国ゲームが多数ランクインしている。一番売れているのは『PUBG Mobile』で年間売上は約15億円(1400万ドル)、インドスマホゲーム市場売上全体の約12.7%と予測されている。
関連情報
SensorTower記事:こちら
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