スマホゲームやアプリの調査・分析ツールを提供する『Sensor Tower』はインドネシアのスマホゲーム市場の売上規模や人気ゲームジャンル、人気ゲームタイトルなどをまとめた統計を発表した。
同社の発表によると、2019年Q3のインドネシアのスマホゲームのApp StoreとGoogle Playの売上規模は約87億円(7900万ドル)、2019年のQ1~Q3の売上規模は約231億円(2.1億ドル)とされている。
インドネシア スマホゲーム市場売上規模は約294億円
まずはインドネシアのスマホゲーム市場規模を見てみよう。2019年Q3のApp StoreとGoogle Playのスマホゲーム売上は約87億円(7900万ドル)と予測されている。
2019年のQ1~Q3の売上規模は約231億円(2.1億ドル)と見られており、2018年のQ1~Q3の売上規模約165億円(1.5億ドル)から43.7%の増加となっている。
インドスマホゲーム市場の直近1年の売上規模は約294億円、App StoreとGoogle Playの売上比率は2:8前後といったところだ。
出所:SensorTower
黒がGoogle Play、赤がiOS
インドネシア スマホゲーム市場 人気はバトロワ系
以下はインドネシアのスマホゲーム市場のダウンロード数をゲームジャンル別でまとめたグラフだ。
出所:SensorTower
ジャンル別のダウンロードランキング1位は先日紹介したインド市場と同じくアクションゲームで、Garenaの『Garena Free Fire』テンセントの『PUBG Mobile』といったバトロワ系やスマホMOBAの『モバイル・レジェンド』が上位3位を占めている。
インドスマホゲーム市場レポートはこちら:
【海外市場情報】インドスマホゲーム市場規模は約120億円!バトロワ、カジュアルゲームが人気
直近1年のダウンロード数を見てみるとこれらアクションゲームの総ダウンロード数は4.12億回で2位のカジュアルゲームの1.6倍に当たる。
アクションゲームが全体売上の4割
以下はインドネシアスマホゲーム市場の直近1年のゲームジャンル別売上をまとめたグラフだ。
売上面でも『Garena Free Fire』や『PUBG Mobile』といったアクションゲームがRPG(2位)、SLG(3位)をおさえて1位となっている。
アクションゲームは直近1年で約121億円(1.1億ドル)の売上を上げており、これはインドネシアのスマホゲーム市場の売上規模の約41%に該当する。
また、RPGは約71億円、SLGは約54億円となっているが、多くのSLGはApp Store上ではカテゴリがRPGとされているため、RPGの売上比率が上振れている可能性があるとしている。
ダウンロードランキングTop3はバトロワとMOBA
以下は直近1年のインドネシアのスマホゲーム市場のダウンロードランキングだ。
出所:SensorTower
直近1年で一番ダウンロードされたゲームは低スペック端末対応でユーザーを集めた『Garena Free Fire』で3600万回ダウンロードとなっている。
次いで『モバイル・レジェンド』の3200万回ダウンロード、3位は『PUBG Mobile』となっており、インドネシアでは対人戦をメインとするバトロワ系やMOBAが人気となっている。
インドネシアで一番売れているスマホゲームはGarena Free Fire
以下は直近1年のインドネシアのスマホゲーム市場の売上ランキングだ。
出所:SensorTower
売上ランキングには他国と同様に、中国ゲームがTop20中11タイトルと多数ランクインしている。
一番売れているのは『Garena Free Fire』で年間売上は約59億円(5400万ドル)で、インドネシアスマホゲーム市場売上全体の約20%を占めると予測されている。
『Garena Free Fire』はこちら:
【分析記事】清々しいまでに低スペック!バトロワ系の意外な勝ち組『Free Fire』成功の秘訣ってなんだ?
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SensorTower記事:こちら
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