スマホゲームやアプリの調査・分析ツールを提供する『Sensor Tower』は日本のスマホゲーム市場の売上規模や人気ゲームジャンル、人気ゲームタイトルなどをまとめた統計を発表した。
同社の発表によると、2019年Q3の日本のスマホゲーム市場の売上規模は過去最高を記録、中国産ゲームも日本市場での売上が過去最高規模に達したとした。
日本の売上ランキングTop100における中国ゲーム数も22タイトルと中国ゲームのTop100シェアは約16%、前年同期比で53%増となった。
日本スマホゲーム市場 2019年Q3の売上は約4257億円
まずは日本のスマホゲーム市場規模を見てみよう。2019年Q3のApp StoreとGoogle Playのスマホゲーム売上は約4257億円(38.7億ドル)で前年同期比12.7%増、前期比8.7%増と予測されている。
また売上Top100のApp StoreとGoogle Playのスマホゲーム売上は約3146億円(28.6億ドル)で前年同期比10.8%増、前期比8.7%増と前年比、前期比共に売上増となっている。
出所:SensorTower
青:日本スマホゲーム売上Top100売上規模
水色:日本市場の中国スマホゲーム売上Top100売上規模
青折れ線:日本市場の中国スマホゲーム売上Top100内シェア
単位:億ドル
日本市場の売上ランキングTop100における中国スマホゲームの売上高は約506億円に達し、前年同期比53%増、前期比17.9%増と拡大、Top100の売上シェアは過去最高の約16%となっている。
また、日本市場売上ランキングTop100における中国産ゲーム数も過去最高の22タイトルとなっている。
出所:Sensor Tower
日本スマホゲーム売上Top100における中国ゲーム数
日本スマホゲーム市場 人気はRPG系
以下は日本スマホゲーム市場の売上をゲームジャンル別でまとめたグラフだ。
出所:SensorTower
ジャンル別の売上ランキング1位は韓国と同じくRPGジャンルで売上比率52.1%となっている。ただし、ジャンルの分類法として『モンスト』や『ドラゴンクエストウォーク』などもRPGに含まれていることは加味した方が良いだろう。
出所:SensorTower
Q3のダウンロード数は『Toon Blast』『ドクターマリオワールド』『ナンバーパズル』などの影響によりパズルジャンルがアクションゲームとカジュアルゲームを抜いて1位となった。
日本市場 Q3売上1位は『モンスト』
以下は2019年Q3日本スマホゲーム市場の売上ランキングTop20だ。
出所:SensorTower
売上ランキングTop20では日本タイトルが14作と、依然日本企業が市場を専有している。またリリース4年以上の長期運営タイトルが11作と多く、新規タイトルは全てIPタイトルであることも特徴的だ。
日本で一番売れている中国ゲームは『荒野行動』
次に日本市場における中国ゲームの売上ランキングTop20を見てみよう。
出所:Sensor Tower
2019年Q3日本市場で一番売上を上げた中国ゲームはNetEaseの『荒野行動』、2位は『マフィアシティ』、3位は『放置少女』となった。
新規タイトルでTop20入りしたものは少なくX.Dが開発を担当し、ガンホーが配信を行う『ラグナロク マスターズ』1本となった。
また、既存タイトルの中ではTop4にランクインした『IdentityV』が『ペルソナ5』コラボ効果で売上を大きく伸ばしている。
出所:Sensor Tower
ダウンロードTop20内には新作が7タイトル入っており『ナンバーパズル』が一位を獲得している。
また、『荒野行動』『IdentityV』『マフィアシティ』『PUBG Mobile』『放置少女』と言った既存タイトルもDLランキング上位に位置している。
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SensorTower記事:こちら
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