スマホゲームやアプリの調査・分析ツールを提供する『Sensor Tower』は米国のスマホゲーム市場の売上規模や人気ゲームジャンル、人気ゲームタイトルなどをまとめた統計を発表した。
同社の発表によると、米国はApp StoreとGoogle Playの合算で世界一のスマホゲーム市場で、2019年Q3の米国のスマホゲーム市場の売上規模は約4576億円(41.6億ドル)に達したと言う。
米国の売上ランキングTop100における中国ゲーム数は17タイトル、中国ゲームのTop100シェアは約14.5%、売上規模は前年同期比で127%増となった。
米国スマホゲーム市場 2019年Q3の売上は約4576億円
まずは米国のスマホゲーム市場規模を見てみよう。2019年Q3のApp StoreとGoogle Playのスマホゲーム売上は約4576億円(41.6億ドル)で前年同期比24.9%増、前期比6.1%増と予測されている。
また売上Top100のApp StoreとGoogle Playのスマホゲーム売上は約3080億円(28.1億ドル)でTop100タイトルの全売上における比率が67.5%と日本の約74%、韓国の約72%と比べると低くなっており、これは米国市場が依然成長を続けていることを示していると言えるだろう。
出所:SensorTower
青:米国スマホゲーム売上Top100売上規模
水色:米国市場の中国スマホゲーム売上Top100売上規模
青折れ線:米国市場の中国スマホゲーム売上Top100内シェア
単位:億ドル
米国市場の売上ランキングTop100における中国スマホゲームの売上高は約451億円に達し、前年同期比127.8%増、前期比5.1%増と拡大、Top100の売上シェアは14.5%となっている。
また、米国市場売上ランキングTop100における中国産ゲーム数も前期から横ばいの過去最高の17タイトルとなっている。
出所:Sensor Tower
米国スマホゲーム売上Top100における中国ゲーム数
米国スマホゲーム市場 人気はRPG系
以下は米国スマホゲーム市場の売上をゲームジャンル別でまとめたグラフだ。
出所:SensorTower
ジャンル別の売上ランキング1位はSLGジャンルで売上比率約20%の約913億円となっている。ただし、SLGジャンルの売上増加速度は減退傾向にある。
出所:SensorTower
Q3のダウンロード数は3.3億回のカジュアルゲームが引き続き一位となったが、増加率は非常に少なく、ハイパーカジュアルゲームのユーザー獲得コストが高騰してきているのではないかと思われる。
米国市場 Q3売上1位は『キャンディクラッシュ』
以下は2019年Q3米国スマホゲーム市場の売上ランキングTop20だ。
出所:SensorTower
米国の売上ランキングTop20は中国、日本、韓国と比べ、マッチスリー、アドベンチャー、サンドボックス、バトロワ、SLG、カジノ、アクション、経営シュミレーションなど各ジャンルのゲームがランクインするなど、多様性があることが特徴だ。
そんな米国市場でQ3に最も売上を挙げたのはKingの『キャンディクラッシュ』だ。各ジャンルがTop20にひしめき合う米国市場にあってTop20中6タイトルがマッチスリー系と人気のジャンルとなっている。
2位は『Pokemon GO』で約141億円、同じく日本IPの『ドラゴンボール ドッカンバトル』は14位で、米国リリース4年目にして四半期最高売上となる約62億円を記録した。
米国で一番売れている中国ゲームは『PUBG Mobile』
次に米国市場における中国ゲームの売上ランキングTop20を見てみよう。
出所:Sensor Tower
2019年Q3米国市場で一番売上を上げた中国ゲームはテンセントの『PUBG Mobile』で四半期売上が約94億円、2位は『ガンズ・オブ・グローリー』、3位は『マッチングトン·マンション』となった。
新規タイトルでTop20入りしたのは『アーチャー伝説』1本だけで上位タイトルが固定化されている。
同作はアイテム課金売上だけでQ3に約11億円の売上を上げており、6月から今に至るまでFacebook広告出稿量が一番多いモバイルアプリとなっていることから、積極的に新規ユーザーを獲りにいっていることが分かる。
出所:Sensor Tower
ダウンロードTop20内には新作が5タイトル入っておりQ2から1本の増加、一位は『PUBG Mobile』となっている。
Top20内には他にも『マッチングトン・マンション』『ラストシェルター』『マフィア・シティ』と言ったタイトルも見られるが、ハイパーカジュアルゲームが主体となっている。
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SensorTower記事:こちら
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