12月12日、テンセントの『QQミニゲーム(QQ小遊戯)』は深センにて過去最大規模となるカンファレンスを開催し、1000名以上の業界関係者が集い盛況の内に閉会した。
同カンファレンスで『QQミニゲーム』は2020年の目標としてレベニューシェア分配金160億円(10億元)を掲げたが、これはグロス売上でおよそ320億円を目標としていると言える。
QQミニゲームのKPIは?
同カンファレンスでテンセントのQQミニゲーム運営責任者の曹氏が語った『QQミニゲーム』のKPIなど重要な指標を以下に紹介したい。
【QQミニゲーム主要KPI】
・参入デベロッパー数:500社以上
・リリースタイトル数:3000作以上
・DAU:2000万
・男女比:57% / 43%
・都市比:一線都市5.6% / 二線都市32.6% / 三線都市23.5% / 四線都市22.9%
・人気タイトルのジャンル:カジュアル、音楽ダンス、アクション
・ヒット作の売上規模:3.2億円/月
→ 37 Gamesの『斗羅大陸』
(QQミニゲームカンファレンスのスライド)
公開されたKPIから分かる通り、男女比では男性がやや多いものの、女性ユーザーも43%とより幅広い分布となっている。
特筆すべきは都市別分布で、北京や上海など一線都市と区分される大都市圏のユーザーは全体のわずか6%弱と少数で、大半は二線都市、三線都市、四線都市といった地方都市のユーザーが占めている。
QQミニゲームのデベロッパー支援施策
『QQミニゲーム』は開発者の支援施策も同カンファレンスにて発表している。
【QQミニゲームの支援施策】
・料率特約:テンセントの広告プラットフォーム『广点通』で獲得したユーザー課金若しくは広告売上のグロス売上の70%をデベロッパーに分配
・プロモーション費用バック:ミニゲームの広告費の消化金額が1600万円/月の場合、10%をバック。1600万円以下の場合は7%のバック。
・ユーザー流入支援:広告で獲得したユーザーの月売上が800万円以上の場合、別途ユーザー流入支援を受けられる。
(QQミニゲームカンファレンスのスライド)
テンセントの広告プラットフォームで獲得したユーザーの収益は、その70%をデベロッパーに分配するなど開発者にとってはありがたい施策も発表された。
QQミニゲームの収益モデル
また『QQミニゲーム』の収益モデルにも触れられており、広告売上だけでなく、アイテム課金の実装もなされているという。
【QQミニゲームの収益モデル】
・アイテム課金実装
・広告売上機能実装
→ インセンティブ付き動画広告eCPM約1280円
→ バナー広告eCPM約160円
・将来的には動画広告の充実を予定
(QQミニゲームカンファレンスのスライド)
中国ゲーム市場のこの数年の大幅な成長は、膨大なユーザー数が下支えとなっている。
スマホのネイティブゲームはこれらユーザーを取り尽くし、頭打ちになったとも見られているが、地方都市のユーザーが大半を占める『QQミニゲーム』がゲーム事業会社にとって新しい収益の柱になる可能性もありそうだ。
関連情報
引用元:http://www.gamelook.com.cn/2019/12/377287
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