『TikTok』の運営元である『ByteDance』がゲーム領域へのAI、機械学習を用いたサービスを手掛ける『北京深極智能科技有限公司』を100%小会社化したことが、中国企業情報を提供する『天眼査』にて判明した。
ByteDanceが子会社化した会社とは?
この度、ByteDanceが子会社化した深極智能は、2016年に創業されたゲーム領域へのAI、機械学習を用いたサービスを専門的に行う会社で『ゲーム内チャットでの広告の識別』『機械学習によるデータマイニングを用いたリテンション、課金率の向上』などのサービスを提供している。
創業者の郭祥昊氏はゲーム業界で12年の経験があり、2018年に全世界売上約480億円を記録したMMORPG『狂暴之翼』の開発に深く関与したという。
出所:天眼査App 会社関係図
ByteDanceゲーム領域への参入加速
ByteDanceはゲーム領域への参入を加速させており、今年に入りカジュアルゲームの『音跃球球』『全民漂移』『我功夫特牛』などが中国で大ヒットするなど実績も出てきている。
(『我功夫特牛』)
この度、小会社化した深極智能の法人代表及び執行董事にはByteDanceの戦略及び投資部門の責任者である厳授氏が就任している。
同氏はByteDanceが買収したゲーム会社『朝夕光年』『墨鹍科技』『上禾網絡』などの法人代表も務めている。
IT大手のゲーム領域への参入は『三国志:戦略版』が大ヒットとなったAlibabaグループが今年の成功例として上げることができる。
『音跃球球』『全民漂移』『我功夫特牛』といったカジュアルゲームをヒットさせたByteDanceもゲーム領域進出に向け着実に前進している。
同社がコアゲーム領域でどの様な動きを見せてくるのか、今後の展開に注目したい。
関連情報
北京深極智能科技有限公司:http://www.levelup-ai.cn/
天眼査:https://www.tianyancha.com/company/2983147156
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