中国最大手IT企業であり、最強のゲーム会社でもある『Tencent(テンセント)』と『bilibili(ビリビリ動画)』が中国2次元コンテンツ市場での戦略提携を発表した。
2015年に『Tencent』は『bilibili』Dラウンド融資で16億円(X億元)以上の出資を行っており、10月3日には、『bilibili』新規発行普通株を取得、総額349.8億円を投じて持株比率を12.3%まで高めていた。
今回の戦略提携の狙いは?
今回、Tencentとbilibiliの両者が発表した、戦略提携の範囲は以下の通りだ。
【Tencentとbilibiliの戦略提携の範囲】
・アニメ配信ライブラリの共有
→同時配信、優先配信など含む
・アニメの買付け
→コスト分散によるリスクヘッジ
・アニメ制作プロジェクトへの出資
→優先開発権授与など
・アニメ制作
・ゲームの共同運営*上記は権利元の条件が折り合うもの、との前提。
『Tencent』は『bilibili』を重要な2次元コミュニティだと考えており、今回の提携は『Tencent』が取り切れていなかった2次元ユーザー層を深掘りしたい、との狙いがあると見られている。
また、『Tencnet』は先月数年ぶりとなる大規模な組織変更を行った。
これにより、『Platform & Contents Group(PCG)』というプラットフォームとコンテンツを主に扱う事業部ができ、組織変更の目玉として注目されている。
『PCG』は『Tencent』が抱える、動画、漫画、映画・映像、文学、音楽、スポーツといった各種サービス間にシナジー効果を出していきたいと考えており、『bilibili』もこの『Tencent』生態系の一翼を担うことになるのか、今後の動向に注目したい。
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引用:http://youxiputao.com/articles/16257
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