中国を代表するデベロッパーである『崩壊3rd』のmiHoYoが以前発表したUnityを用いたCG動画はそのクオリティの高さから、業界内外から高い評価を得た。
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そのmiHoYoのグラフィックチームが、今度はUnreal Engine4を用いて制作したCGムービーを発表した。bilibiliで公開された動画は、20日あまりで再生数196万回を記録するなど、早くも大きな反響を呼んでいる。
動画と合わせて、中国ゲームメディア『遊戯葡萄』がmiHoYoのグラフィックチームに行った簡易インタビューの様子をお伝えしたい。
『崩壊3rd』のmiHoYo 今度はUnrealを使い倒す!
まずはmiHoYoの『崩壊3rd』グラフィックチームがUnreal Engine4を駆使して制作した動画をみていただきたい。(以下画像タップでbilibili動画に飛びます。)
miHoYoはこれまでUnityを使った技術デモ動画を数多く発表してきたが、今回はUnreal Engine4を使い、次世代トゥーンレンダリングの様々な技術を模索している。
以下、『遊戯葡萄』のmiHoYoグラフィックチームに対する簡易インタビュー。
問:今回はUnreal Engine4(以下、UE4)を使ったとのことですが、どの様な挑戦がありましたか?
miHoYo:UE4は3AタイトルやCGムービーに多く使われるエンジンなので、私達のエンジンのボトム層のカスタムと修正が大きな挑戦でした。
ただ、我々のスタッフの基礎レベルと学習能力が高かったこともあり、レンダリング、大地形、アニメーション、物理、AIなどのカスタム化は半年も待たずに行うことができました。
(符华 · [A]ddiction【次世代卡通渲染】)
問:今回の作品ではどの技術を克服しましたか?
miHoYo:主にレイトレーシングに関してですね。レイトレーシング技術がゲームのリアルタイムレンダリングと高品質なCGレンダリングに応用できることが実証できました。
また、エンジンにあるグローバルイルミネーションとリフレクションのアルゴリズムを書き直したことで、SSGI、RTGI、SSRとRTリフレクションを混合して使用するオプションを実現でき、リアルタイムレンダリングの性能を向上させることができました。
最終的にはグローバルイルミネーションのパラメータ設定を通じて、リアルタイムで1080p 50fps及び4K下で毎秒4枚の高精度CGレンダリングを実現しました。
(符华 · [A]ddiction【次世代卡通渲染】)
問:グローバルイルミネーションと次世代トゥーンレンダリングの整合難易度はどれくらいですか?
miHoYo:難易度は高いです。グローバルイルミネーションモデルを修正しないと実現することはできません。
問:今回実現した効果をスマホゲームや他ハードのゲームへ転用するとなると、後どれくらいの距離がありますか?
miHoYo:スマホゲームは5Gの普及につれ、高画質体験は徐々にストリーミングに取って代わると思います。PCやコンソール機では、年末に発売される新型機において、グローバルイルミネーションを用いたゲームが続々と出てくるのではないかと思います。
ギャラリー
(符华 · [A]ddiction【次世代卡通渲染】)
関連情報
符华 · [A]ddiction【次世代卡通渲染】:https://www.bilibili.com/video/av82761114?from=search&seid=5910106099736105197
インタビュー記事原文:http://youxiputao.com/articles/19358
【中国ゲーム】中国2次元CGの最高峰!『崩壊3rd』の『miHoYo』がUnityを使い倒すとこうなった!
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