【海外市場情報】2019年Q4米国スマホゲーム市場規模は4730億円！中国ゲームはシェア伸ばす

スマホゲームやアプリの調査・分析ツールを提供する『Sensor Tower』は米国のスマホゲーム市場の売上規模や人気ゲームジャンル、人気ゲームタイトルなどをまとめた統計を発表した。

同社の発表によると、2019年Q4の米国App StoreとGoogle Playの売上規模は前期比で若干の増加となる約4730億円(43億ドル)に達したと言う。

米国の売上ランキングTop100における中国ゲーム数は前期比で1タイトル増の18タイトル、中国ゲームのTop100売上シェアは約14.8％、売上規模は約462億円(4.2億ドル)となった。

同社の統計によると、米国の2019年Q4のApp StoreとGoogle Playの売上規模は約4730億円で、前年同期比21.5%増、前期比3.4%となり、Q3と比べ増加速度が少し減速している。

App StoreとGoogle PlayセールスランキングTop100の売上規模は約3113億円(28.3億ドル)で、Q3とほぼ同水準となっている。

米国スマホゲーム市場のセールスランキングTop100タイトルの全体売上における比率は65.8%とQ3の67.5%から微減となっている。

出所：Sensor Tower
青：米国スマホゲーム売上Top100売上規模
水色：米国市場の中国スマホゲーム売上Top100売上規模
青折れ線：米国市場の中国スマホゲーム売上Top100内シェア
単位：億ドル

米国市場でApp StoreとGoogle PlayセールスランキングTop100入りした中国スマホゲームはQ3から1タイトル増の18タイトルとなり、その売上規模は約462億円で前年比92.6%増となった。

出所：Sensor Tower
米国スマホゲーム売上Top100における中国ゲーム数

米国で一番売上規模の大きいジャンルはSLGで約913億円(8.3億ドル)となっている。ただし、他のジャンルが増加傾向にあるのに対し、SLGジャンルは売上規模が横ばいと成長が鈍化している。

中でも一番の伸び率を示しているのがカジュアルゲームとなっており、『コインマスター』『キャンディクラッシュ』『ガーデンスケイプ』が成長を牽引している。

出所：SensorTower
米国AppStore、Google Play売上のジャンル別分布
*iOSでカテゴリが2つ設定されているものは重複してカウント。
単位：百万ドル

出所：SensorTower
米国AppStore、Google Playダウンロード数のジャンル別分布
*iOSでカテゴリが2つ設定されているものは重複してカウント。
単位：百万回

米国の2019年Q4スマホゲーム市場の売上ランキングTop20は以下の通り。

出所：SensorTower

Q4の売上Top1はKingの『キャンディクラッシュ』となった。同作はリリースから7年が経過しているが、売上が前期比11%増と未だ伸びを見せている。

Sensor Towerの分析ではセールスランキングTop10の内、女性ユーザーが60%以上を占めているタイトルは『キャンディクラッシュ』『ガーデンスケイプ』『Slotomania™ Slots Casino』『ホームスケイプ』『Toon Blast』の5作あるとしている。

また、男女比が同等となっているものに『Roblox』『コインマスター』『ポケモンGO』の3作を上げており、Top20の内8作が女性ユーザーが5割以上のタイトルとなっている。

米国の2019年Q4スマホゲーム市場のダウンロードランキングTop20は以下の通り。

出所：SensorTower

Q4のダウンロードランキングTop1はアクティビジョン・ブリザードとテンセントの『Call of Duty： Mobile』で同期間中3200万回ダウンロードとTop2の『Ink Inc. – Tattoo Drawing』の2.3倍のダウンロード数を記録した。

ハイパーカジュアルゲームではVoodooとGood Job Gamesは1タイトルのみのランクインとなり、AppLovinが5タイトルと気を吐くかたちとなった。