中国ゲーム系上場企業の2018年上半期の決算が概ね出揃ったので、売上高を基準にTop50ランキング方式で紹介したい。
先日紹介した2017年売上Top50では売上高しか紹介できていなかったが、今回は純利益も載せているのでより実態を把握して貰えると思う。
■TENCENTとNETEASEの独占状況は変わらず
TencentとNetEaseの2社だけで上半期売上高は1兆円を超えており、後続を大きく引き離している。第三位のYY Inc.はゲーム系のライブ動画が主な収益源となっている。
Top6のパーフェクトワールドとTop7のIGGの売上高はその差わずか1億円、Top11~Top16 の差は22億円と第3集団、第4集団の競争は熾烈だ。
※Tencent、NetEase、パーフェクトワールドなどゲーム事業単体の売上が開示されている会社はゲーム事業の売上とする。
■NetEaseの大幅減の理由は?
一覧を見ると第2位であるNetEaseの落ち込みが目立つ。ただ実態は“荒野行動”の日本での大ヒットや“第五人格”、“楚留香”の中国国内でのヒットなどがあり、そこまでの凋落があるとは思えない。これらヒット作はQ3以降の決算に反映されてくるものと見られる。
(1元=15円で換算。)
■23社が前年比で売上減少。その理由は?
Top50社のうち23社が前年比で売上減少、18社が前年比で純利益減少。その主な理由を以下に挙げる。
・ヒットタイトルの長期化による自然減退。
・“版号”規制による新規タイトルの延期。
・ポーカー、麻雀などカジノ系ゲームへの規制。
・ユーザー獲得単価の高騰による利益率低下
上半期においてこの中でもより深刻な影響を与えたのは、“ヒットタイトルの長期化”と“ポーカーなどのカジノ系ゲームへの規制”では無いかと思う。
“版号”の新規発行停止の影響と“ユーザー獲得単価の高騰”は今後より影響が大きくなるのではないかと予測する。
中国ゲーム業界は苦しい状況にはあるが、この状況が新しいイノベーションを起こすきっかけになることを願っている。



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Original Source:ゲーム大陸
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