Blizzard Entertainmentは、2018年11月2日に米国カリフォルニア州で開幕したファンイベント『BlizzCon 2018』のオープニングセレモニーにて、スマホ向けアプリ『Diablo Immortal(ディアブロ イモータル)』を『荒野行動』で知られるNetEaseと共同で開発している旨を発表した。
当作は『Diablo II』から『Diablo III』の間の時代を舞台としており、『Diablo III』に登場した6種類のクラスを操ってスマホでも快適にハクスラが楽しめるるよう開発を進めているという。
既に日本語版の公式サイトも用意されているので、詳細が気になる方は、是非公式もチェックしてみて欲しい。



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ファンイベント『BlizzCon 2018』の後に、中国ゲームメディア『遊戯陀螺』がBlizzardとNetEaseに行ったメディアインタビューを以下に紹介したい。
BlizzardとNetEaseの協業について
Q:『ディアブロ イモータル』での両社の協業の具体的な進め方を教えてください。
A:NetEaseとBlizzardはすでに10年以上の協業経験があります。(NetEaseは中国で『WoW』を長年運営している。)協業はとても楽しく進んでいますし、お互い信頼という基礎があります。
私達の協業はとてもオープンです。プロジェクト内では明確な分業というのはありません。ほとんど全ての設計に両社が関わり共同で完成させています。
Q:BlizzardとNetEaseともに何名くらいが参画していますか?
A:詳細はお話しできませんが、両社50%ずつ、と理解していただければと思います。
パブリッシングはNetEase?それともBlizzard?
Q:『ディアブロ イモータル』の運営はどちらが担当されるのでしょうか?
A:NetEaseは中国でのパブリッシングを、Blizzardは中国以外でのパブリッシングを行います。
Q:中国ではゲーム配信審査の厳格さが増しています。髑髏や出血などの暴力表現に調整は入りますか?
A:これは中国市場だけの問題ではありません。全世界各地域ごとに異なる法律や法規が存在します。
『ディアブロ イモータル』は『ディアブロ』の世界観の中で、各国のルールに沿った表現方法を、全世界向けに出して行きたいと考えています。
Q:このプロジェクトはいつから開始したのでしょうか?
A:具体的な開始時期はお話しすることができません。ただし、ゲームのリリースに関しては、私達はクオリティを追求しているので、私達自身がクオリティに満足して始めて、世の中に出すことになります。
スマホ化にあたって大きな変化はあるのか?課金システムは?
Q:Blizzardは沢山のIPを有しています。なぜ『ディアブロ』のスマホ化を選んだのでしょうか?
A:実は私達は自社のゲームを全てスマホ化したいと考えています。『ディアブロ』は操作性やゲームプレイにおいてスマホ化に向いていると思いますし、『ディアブロ イモータル』は原作に忠実なスマホ化が実現できると信じています。
Q:『ディアブロ イモータル』の課金システムはどうなりますか?アイテム課金でしょうか?PvPやオートバトルは実装されますか?
A:私達は現状、全ての精力を開発に向けています。如何に『ディアブロ』原作を忠実にスマホで再現するかに集中しています。なので、これら詳細の設計はまだありません。
Q:『ディアブロ』はコアなファンの多いゲームです。スマホ化にあたり、新しい要素を加え女性ユーザーを取り込む、といった考えはありますか?
A:これは女性ユーザーに限ったことではありません。全世界の異なる地域のユーザーのニーズを念頭において、できる限りそれら各種ニーズを満足できるように尽力しています。
ただし、これはハードコアな『ディアブロ』のスタイルを変更する、という意味ではありません。そういった意味では大きな変更はありません。
Q:今回のスマホ化発表に大変興奮しています。ただ、今後『ディアブロ』のPC版がリリースされるのか?も気になります。
A:私達は今回のイベント前に、複数の『ディアブロ』プロジェクトが進行中であることを発表しました。この発表は未だ有効です。
『ディアブロ』はBlizzardにとって非常に重要なIPでもありますので、今後も継続して開発していきます。
インタビュー内容まとめ
上記のインタビューによると、『課金システムやPvPの有無などまだ詳細はない。』とのことだったが、これら重要な要素を考慮せずにゲームの開発を行うことはないので、まだ話せる段階ではない、と理解するのが良いだろう。
パブリッシングに関しては中国はNetEase、それ以外はBlizzard、とのことだった。
これが、中国はNetEaseアカウントでパブリッシングするが、実際はBlizzard主導となるのか、本当の意味で切り離されるのか?は続報を待つしか知る方法はなさそうだ。
ただし、NetEaseの方がスマホゲーム開発の経験に長けていることを考えると、実開発はNetEase主導となってもおかしくはないだろう。
開発チームはNetEaseが主導である、と仮定し、そこにNetEaseの全世界でのパブリッシング実績を加算すると、『パブリッシングは中国以外はBlizzardのアカウントを使うが、実際は開発とより連携の取りやすい、NetEase主導で行われる。』
との予測もなりたつ。何れにせよ推測の域をでないが、世界的なIPのスマホ化なので続報を楽しみにしたい。
関連情報
公式サイト:https://diabloimmortal.com/ja-jp/
Google Play事前予約:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.blizzard.diablo.immortal
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引用:http://www.youxituoluo.com/516992.html
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