ガンホーが運営を行う『ラグナロクマスターズ』の開発元であり、スマホゲームプラットフォーム『TapTap』を展開する香港証券取引所上場企業『XD Inc(心动有限公司)』が2019年通年の決算発表を行った。
同社の2019年通年の売上高は約454億円で前年同期比50%の増加、売上総利益は約283億円で前年同期比60%の増加と大幅な増収増益となっている。
『XD Inc』2019年度売上は約454億円
『XD Inc(心动有限公司)』の2019年通年の業績は以下の通り。
【XD Inc(心动有限公司) 2019年度業績】
・売上高:約454億円(28.38億元)と前年の約302億円(18.87億元)から50%増加
・売上総利益:約283億円(17.71億元)と前年の約178億円(11.1億元)から60%増加
・調整後当期純利益:約92億円(5.72億元)と前年の約57億円(3.55億元)から61%増加
ゲーム事業売上は約380億円
『XD Inc(心动有限公司)』は売上の83.8%をゲーム事業に依存しており、その売上高は約380億円(23.79億元)となっている。
同社は2019年12月31日時点で、オンラインゲーム38本、有料ゲーム11本を有しており、地域別の売上高は、中国国内が約137.6億円(8.6億元)、海外市場が約242.4億円(15.15億元)と海外市場で大きく売上を伸ばしている。
(『ライフアフター』韓国版など海外市場向けの代理パブリッシング事業も行う。)
また『XD Inc(心动有限公司)』は研究開発への投資を積極的に行っており、7つのゲームスタジオを有し、研究開発費は前年比60.6%増の約51億円(3.18億元)となった。
決算資料によると引き続き自社開発能力を高めていくとしており、SLG、ARPG、MMORPGはなどのタイトルを予定していると言う。
2019年『TapTap』事業ハイライトは?
『XD Inc(心动有限公司)』が展開するスマホゲームプラットフォーム『TapTap』の2019年度事業ハイライトは以下の通りだ。
【2019年『TapTap』事業ハイライト】
・MAU:1790万(前年比19.6%増)
・ゲームダウンロード数:3.52億回(前年比36.8%増)
・登録開発社数:11,006社
決算発表後の電話会議にてCEOの黄氏は『同社の長期的な戦略は、TapTapをプラットフォームとして、ゲーム開発を長期的に成長させることで、短期的な業績の追求ではない。』と話した。
関連情報
『XD Inc(心动有限公司)』2019年度決算資料:こちら