中国ゲーム市場の調査を行う『CNG(伽马数据)』が中国インディーゲーム市場動向をまとめたレポート『独立遊戯発展状況報告』を発表したので紹介したい。
当レポートでは、2018年のSteam上の中国産インディーゲーム数は1万タイトルを突破したとしている。
この背景には、PCオンラインゲームやスマホゲーム市場の飽和があると見られる。
これら市場が成熟し大きな成長が見込めない中、こだわりのあるゲームを探すユーザーや、新しい市場を求めるゲーム企業から注目されているのがインディーゲームだ。
2018年中国インディーゲームユーザー数は2億人!
今回発表されたレポートによると、2018年の中国国内のインディーゲームユーザー数は2億人で、2017年の1.8億人と比べ微増となっている。
2016年の1.6億人から毎年2000万人増のペースで増え続けていることになる。
(出所:CNG)
中国インディーゲーム市場規模は33.6億円!
2018年の中国インディーゲームはSteam上で確認できるもので1万タイトルを超えた。
2018年の中国インディーゲーム市場規模は33.6億円で、2017年の32億円から微増となっている。
2016年の8億円から2017年に4倍の32億円に成長し、一旦踊り場に出たと言える。(1元=16円で換算)
*中国ゲーム市場で配信されている全てのインディーゲームが対象。
*DL課金、アイテム課金の売上を元に算出。
*広告収入は含まない。
出所:CNG
開発チームは2-5名体制が主流!
レポートではインディーゲーム開発スタジオの体制にも言及している。
中国のインディーゲーム開発スタジオの59%が2~5名体制で、49%の開発スタジオは設立2年未満だという。
また、60%以上の開発スタジオは1本目のタイトルをリリースするまでに1~2年の時間を要している。
中国式子育て育成ゲーム『中国式家長』
『太吾絵巻』や『中国式家長』といった中国産インディーゲームのヒット作が出てきているが、ユーザーの規模に比べ売上規模はとても低い水準のままだ。
これは、インディーゲーム開発者がゲーム愛に偏重しており、収益面の設計に多くの改善の余地があることや、海賊版が横行していることに起因する。
商業主義に走りすぎた既存のゲームから距離を起き、ユニークなゲーム体験が得られるインディーゲームを求めるユーザーは増え続けている。
今後、収益面で大きな突破が見られ、中国ゲーム市場の中でもより大きなシェアを持つようになるのか、引き続き中国インディーゲームの動向を見守りたい。
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引用:http://youxiputao.com/articles/16374
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