スマホゲームやアプリの調査・分析ツールを提供する『Sensor Tower』は東南アジアのスマホゲーム市場の売上規模や売上ランキング、ダウンロード数などをまとめた統計を発表した。
同社の発表によると、2020年Q1の東南アジアのスマホゲーム市場の売上規模は約528億円(4.8億ドル)、前期比で3.9%、前年比で29%増加したとしている。
*同統計の東南アジア市場とはタイ、インドネシア、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ベトナムの6カ国を指す。
東南アジアスマホゲーム市場 2020年Q1の売上は約528億円
まずは東南アジアのスマホゲーム市場規模を見てみよう。2020年Q1のApp StoreとGoogle Playのスマホゲーム売上は約528億円(4.8億ドル)で前期比3.9%増、前年同期比29%増と予測されている。
App StoreとGoogle Playの売上比率はApp Storeが全体の34%、Goole Playが66%と増加率含めGoogle Playが優位となっている。
出所:Sensor Tower
タイ、インドネシア、マレーシア、シンガポール、フィリピン、ベトナムの東南アジア6カ国の中で、市場規模が一番大きいのはタイで約143億円、次いでシンガポール、インドネシアとなっている。
出所:Sensor Tower
Sensor Towerの統計によると、2020年Q1の東南アジア市場におけるApp StoreとGoole Playのスマホゲーム総ダウンロード数は18.2億回で、前年同期比で45.6%、前期比で23.8%増加したとしている。
また、App StoreとGoogle Playのダウンロード数の比率はGoogle Playが約9割と大半を占めている。
出所:Sensor Tower
東南アジアスマホゲーム市場 人気はRPG系
以下は東南アジアのスマホゲーム市場の売上をゲームジャンル別でまとめたグラフだ。
出所:Sensor Tower
ジャンル別の売上比率はアクション、RPG、SLGが上位を占めている。中でもSLGジャンルの売上比率が大きく伸びているが、これはLilith Gamesの『Rise of Kingdoms』のヒットに依るところが大きい。
出所:SensorTower
ジャンル別ダウンロード数も一位はアクションゲームで、前期比24%増の3.67億回となっている。
東南アジア市場 売上1位は『Garena Free Fire』
以下は2020年Q1東南アジアのスマホゲーム市場の売上ランキングTop20だ。
出所:Sensor Tower
東南アジア市場は中国ゲームの進出が盛んで、売上ランキングTop20のうち13タイトルが中国系のタイトルとなっている。また、Top10のうち5タイトルが、バトロワ/シューター、MOBAと対戦要素の強いゲームの人気が高い。
売上Top1はGarenaの『Garena Free Fire』でSensor Towerの統計では35億円近い売上を記録したとしている。
2020年Q1東南アジアスマホゲーム市場のダウンロード数Top20は以下の通り。
出所:Sensor Tower
Q1の東南アジア市場ダウンロード数Top1は3300万回DLを記録した、ハイパーカジュアルゲームの『ワームズゾーン .io』となった。
また、売上ランキング同様『Garena Free Fire』『モバイル・レジェンド』『PUBG Mobile』と言った対戦要素の強いゲームもTop10入りしている。
関連情報
Sensor Tower記事:こちら
韓国市場Q1まとめ:こちら
日本市場Q1まとめ:こちら
米国市場2020年Q1まとめ:こちら
—
中国ゲームについて話したくなったら: