中国政府がゲーム配信許認可である『版号』の審査を今年の3月28日に停止してから、早8ヶ月が経過しようとしている。
当初は楽観的に見られていた審査再開も、今では早くて年内、コンサバに見て来年6月までに再開、など複数の予測が出てきてはいるが、公式な発表はなされていない。
3月末に『版号』の審査が停止されてから、これまでは『版号』を事前に取得していたゲームが配信されている。
一般的に『版号』の取得は早くて3ヶ月、遅ければ6ヶ月と中国のゲーム業界では言われている。
『版号』審査再開後もこのスパンで審査が行われるのかは分からないが、再開した後も実際の取得までには一定の期間が必要であることは変わらないと思われる。
大手パブリッシャーの版号の『在庫』状況は?
中国大手ゲームパブリッシャー14社の版号の在庫状況(版号取得済みで、ゲームリリース前)をWeiboアカウント游戏版号楠柏湾氏がまとめているので紹介したい。
出所:国家新闻总署官网http://www.sapprft.gov.cn
上のグラフにある大手パブリッシャー14社は量の多少はあれど、取得済の版号を複数保有している。
ただ、他のパブリッシャーは未取得もしくは1,2タイトルに限り取得済み、という状況であることが見て取れる。
テンセントの版号対策は万全か?
グラフを見てみるとテンセントが190近く、NetEaseが100近くと多くの版号の在庫を有している。
テンセントの190近くある版号のうち、61%は海外産ゲームの版号が占めている。中国産スマホゲームは約70タイトルで37%、残る2%は中国産PCオンラインゲームとなっている。
数の面では万全と思えるテンセントだが、人気タイトルである『PUBG Mobile』や多くのユーザーが期待する『Fortnite』などの版号は取得できていない。
版号の売買といった、グレーなビジネスもでてきており、政府は通報システムを用意するなど対策を講じている。
中国ゲーム市場にとってもユーザーにとっても、一刻も早い版号審査再開が望まれる。
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引用:http://youxiputao.com/articles/16498
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