2020年の中国ゲーム業界が注目する『アリババやByteDanceのゲームパブリッシング事業進出』だが、Aligameが『三国志・戦略版』に続きApp StoreセルランTop5入りのヒット作を生み出した。
王道中の王道と言える『三国志xストラテジーカードバトル』を採用した『三国志幻想大陸』の概要とその魅力を紹介したい。
Aligame『三国志幻想大陸』とは
『三国志・戦略版』の運営元でもある『Lingxi Games』が運営を行う『三国志幻想大陸』の概要は以下の通り。
【タイトル概要】
タイトル:三国志幻想大陸
運営:广州灵犀互动娱乐有限公司(Lingxi Games)
ジャンル:ストラテジーカードバトル
リリース日:2020年6月24日
『三国志幻想大陸』は中国で最も多いとされる三国志モチーフに、『刀塔传奇(ソウルクラッシュ)』から始まり、幾度となく流用~進化をつづけてきた、中国ストラテジーカードバトルとなっている。
配下武将6体とプレイヤーキャラクタ1体の計7体で行うバトルは、中国カードバトルゲームとしての大きな革新は無いが、捨てキャラを失くし、全てのキャラクターを最高ランクまで進化させられるようにすることで、微課金ユーザーにも入りやすいゲーム設計になっている。
(バトル画面)
『三国志幻想大陸』のテストプレイ記事:こちら
『三国志幻想大陸』の売りはグラフィック
App Annieの統計によると『三国志幻想大陸』はリリース初日の6月24日には中国App Storeゲームカテゴリ総合でセールスランキングTop10を記録、その後26日からはTop5を維持している。
(出所:App Annie『三国志幻想大陸』ランキング推移)
Aligamesの大作とあって、人気女優の关晓彤を起用するなどプロモーションにも力を入れており、App StoreダウンロードランキングでもTop3を維持している。同時期にダークホース的な大ヒットとなった『最強蝸牛』がなければダウンロードランキングTop1となっていたと思われる。
『最強蝸牛』関連記事:こちら
(『三国志幻想大陸』)
『三国志幻想大陸』の一番の魅力はカードデザインを中心としたグラフィックスクオリティの高さだ。
昨今のカードバトルゲームでは、コスト削減、納期圧縮の観点から異なる絵師に作画を依頼することが多く、スタイルやクオリティのバラつきが起こるなど問題点も多い。
そんな中、同作ではカードデザインのスタイルは全て高い水準で統一されており、Aligameがセールスポイントとして推している通りユーザーからの評価も高い。
(『三国志幻想大陸』)
王道の『三国志xストラテジーカードバトル』にグラフィックスのアップデートで市場のリプレイスを仕掛けたAligameの『三国志幻想大陸』が今後もセールスランキングTop10を維持し、『三国志・戦略版』に続きテンセント、NetEaseからシェアを奪うことができるのか、今後の動向に注目したい。
当記事まとめ
■まとめ
・Aligame新作『三国志幻想大陸』がセルランTop5入り
・高品質2Dグラフィックスが魅力
・ストラテジーカードバトルのリプレイスを狙う
関連情報
『三国志幻想大陸』テストプレイ記事:こちら
『三国志幻想大陸』公式HP:こちら
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