中国ゲーム市場のデータ分析を行う『CNG(伽馬数据)』は中国のクラウドゲーム市場規模予測を発表した。
同社の予測によると、中国クラウドゲーム市場規模は2020年には160億円(10億元)を突破、21年には320億円(20億元)、22年には640億円(40億元)規模に達するとしている。
2020年中国クラウドゲーム市場規模は約192億円
『CNG(伽馬数据)』が発表した中国のクラウドゲーム市場規模予測は以下の通り。
出所:CNG『2020年云游戏产业调查报告』
■中国クラウドゲーム市場規模予測
2019年:約86億円
2020年:約192億円+
2021年:約320億円+
2022年:約640億円+
*1元=16円にて換算
また、同社が行ったユーザー調査では約15%のユーザーが現在クラウドゲームを遊んでいるとしたが、約25%のユーザーはクラウドゲームに興味を示さなかった。
■中国ユーザーのクラウドゲームに対する意識調査
現在クラウドゲームをプレイしている:15.3%
無料版をプレイしたことがある:33%
ネット情報で知っている:26.6%
聞いたことはあるがあまり興味がない:13.4%
よく知らない。興味がない:11.7%
8割がスマホでクラウドゲームを遊びたい
現在プレイ中、又は過去にプレイ体験のあるユーザーの属性を調べてみると、その8割が男性ユーザーで、6割以上が18~25歳と若者層がボリュームゾーンとなっている。
また、この層の7割以上がMOBAやシューター系のゲームに興味関心をもっており、ユーザー属性の観点からは中国のクラウドゲームとの相性の良さが伺える。
『CNG』が行ったユーザー調査によると、8割近いユーザーがスマホ上でクラウドゲームを遊びたいとしており、また6割近いユーザーはスマホゲームをクラウドゲームプラットフォームで遊びたい、と答えた。
これはユーザーのクラウドゲームに対する理解不足によるところがあるかもしれないが、中国のクラウドゲームはスマホ端末を中心に発展する可能性を秘めている。
■ユーザーが興味のあるクラウドゲームプレイ端末
スマホ:79.6%
PC:40.2%
TV:16.5%
また、中国クラウドゲーム市場におけるビジネススキームも形成されつつあり、クラウド技術の提供会社、クラウドゲームプラットフォーム事業会社、端末メーカーの3層に分けることができる。
出所:CNG『2020年云游戏产业调查报告』
テンセント、NetEase、Perfect World、Alibaba Cloud、盛趣、37など各社クラウドゲームに対する動向はこちら。
当記事まとめ
■まとめ
・2020年中国クラウドゲーム市場規模は約192億円
・22年には約640億円規模と予測
・テンセント、NetEaseなど大手が参入
・スマホ端末を中心に発展する可能性
関連情報
CNG『2020年云游戏产业调查报告』:こちら
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