世界的にスマホゲームやアプリの分析を行う『Sensor Tower』はダウンロード数を元にした、2020年5月のハイパーカジュアルゲームパブリッシャーTop10と人気タイトルTop20を発表した。
同社の統計によると、2020年5月の全世界ハイパーカジュアルゲームパブリッシャーTop10のApp StoreとGoogle Playの累計DL数は約7億回で、前年同期比で42.8%の増加、スマホゲーム全体のDL数の約14%を占めるとしている。
5月のハイパーカジュアルゲームパブリッシャーTop10は?
『Sensor Tower』が発表した2020年5月のハイパーカジュアルゲームのDL数と、Top10パブリッシャーは以下の通り。
■2020年5月ハイパーカジュアルゲームDL数
・Top10パブリッシャーDL数合計:約7億回
・前年同期比:42.8%増加
・スマホゲーム全体に占める割合:約14%
出所:Sensor Tower
2019年5月には4.9億回だったハイパーカジュアルゲームのDL数は、1年後の2020年5月には42.8%増加し7億回となった。特にCrazy LabsとAppLovinの伸びが顕著で前年比で倍近くDL数を増加させている。
App StoreとGoogle PlayのDL比率はGoogle Playが5.5億回と圧倒的に高く全体の78.6%を占めている。App StoreはDL数1.5億回で全体の21.4%に留まっている。
また、増加率に関してもGoogle Playが前年同期比52.8%増とApp Storeの15.4%を大きく上回っている。
■2020年5月ハイパーカジュアルゲームパブリッシャーTop10
Top1:Voodoo
Top2:Crazy Labs
Top3:AppLovin
Top4:Playgendary
Top5:SayGames
Top6:Azur Games
Top7:Amanotes
Top8:Good Job Games
Top9:Supersonic
Top10:Rollic Games
出所:Sensor Tower
5月のTop1パブリッシャーはハイパーカジュアルゲームのトップランナーVoodooで、Top2のCrazy Labsと2社で全世界のApp StoreとGoogle Playで1.3億回近いDL数を記録した。
DL数Top1はCrazy Labs『ASMR スライス』
『Sensor Tower』が発表した2020年5月のハイパーカジュアルゲームDL数Top20タイトルは以下の通り。
出所:Sensor Tower
DL数Top1はCrazy Labs『ASMR スライス』で、3650万回DLとスマホゲーム全体でもDL数Top1となる大ヒットとなった。
Top2はAppLovinの『女の子を救え!(Save The Girl)』で3200万回DLを記録している。
注目はリズム系ゲームを得意とするベトナムのAmanotesのタイトル『Tiles Hop』『Dancing Road』『Magic Tiles 3 』の3作がTop20入している点だ。
出所:Sensor Tower
国別で見てみると米国が依然としてハイパーカジュアルゲーム最大の市場で、5月のDL数全体の13.5%を占めている。次いでインドの11%、ブラジルの8.4%となっている。
注目はインド、メキシコ、トルコの成長速度の速さで、前年同期比の増加率はインドが66%、メキシコが66%、トルコが51%となっている。
■2020年5月ハイパーカジュアルゲームDL数国別Top10
Top1:米国(13.5%)
Top2:インド(11%)
Top3:ブラジル(8.4%)
Top4:ロシア(5.4%)
Top5:インドネシア(4.3%)
Top6:メキシコ(4%)
Top7:トルコ(3.4%)
Top8:エジプト(3%)
Top9:ベトナム(2.7%)
Top10:英国(2.5%)
中国市場はApp Storeだけの統計となるため、上記には反映できていないが、App Storeだけに限ると中国は2番目に大きな市場となっている。また、ハイパーカジュアルゲームのDL数は新型コロナウィルス拡大の影響もあり、前年同期比で倍近く増加している。
当記事まとめ
■まとめ
・2020年5月ハイパーカジュアルゲームTop1パブリッシャーはVoodoo
・DL数Top1タイトルはCrazy Labsの『ASMR スライス』
・中国含め世界的にDL数が増加傾向
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