中国でモバイル・インターネットの調査を行う『Quest Mobile』は2020年上半期の中国モバイルインターネットの使用状況をまとめたレポートを発表した。
中国ユーザーのプレイタイムの7割超がテンセント系タイトル、中国版『プリコネR』のMAU475万、ライブ動画MAUが減少傾向など、ゲームに関する部分を抜粋して紹介したい。
テンセント 中国ユーザーのプレイタイム7割を占める
『Quest Mobile』は中国ゲーム市場は従来のマーケティング主導型からゲームの良し悪しで勝負するコンテンツ主導型にトレンドが変化しており、ユーザーのプレイタイムの7割以上(下図、右のオレンジ部分)をテンセント系のタイトルが占めているとした。
■中国ゲームアクティブユーザーシェア
テンセント:56%
Happy Elements:17.3%
NetEase:8.1%
出所:Quest Mobile
2020年6月のマンスリーアクティブユーザーの増加数が一番多かったのはSupercellの『ブロスタ』の1148万で、過去一年以内にリリースされたスマホゲームでマンスリーアクティブユーザーが一番多かったのは1591万MAUの『爱上消消消』だとした。
また、bilibiliが運営を行う『プリンセスコネクト!Re:Dive』のMAUは475万でTop4とされている。
2020年6月のWechatのH5ミニゲームのマンスリーアクティブユーザーTop1はテンセントの『欢乐斗地主』で3887万、Top2も同じくテンセントの『王者栄耀』で2592万となっている。
出所:Quest Mobile
Wechatミニゲームのユーザー年齢分布は25歳~40歳がボリュームゾーンとなっている。
出所:Quest Mobile
ライブ動画はMAU減少トレンドに
2020年6月のゲーム関連のライブ動画サービスのマンスリーアクティブユーザー数は7128万と2019年6月の8301万から大幅に減少している。
ライブ動画サービスのアクティブユーザーの減少はゲーム系に限ったことではなく、オールジャンルのライブ動画のマンスリーアクティブユーザー数も2019年6月の1億394万に対し、2020年6月は8670万と減少傾向にある。
出所:Quest Mobile
ゲーム系ライブ動画の2強『Douyu(斗魚)』と『HUYA(虎牙)』のユーザー属性には違いがあり、『Douyu(斗魚)』はより19歳~24歳の大学生~新社会人層に強い。
出所:Quest Mobile
2020年6月のマンスリーアクティブユーザー数は『Douyu(斗魚)』が4240万と『HUYA(虎牙)』を上回っているが、アクティブ率は『HUYA(虎牙)』が『Douyu(斗魚)』を上回っている。
また、ゲーム系のライブ動画はアクティブ数、アクティブ率共にオールジャンル系のライブ動画よりも高い数字となっている。
出所:Quest Mobile
当記事まとめ
■まとめ
・中国ゲーム市場、ユーザープレイタイムの7割強はテンセント
・中国版『プリコネR』のMAUは475万
・ライブ動画のMAUは減少傾向
関連情報
『Quest Mobile』レポート:こちら
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