7月31日から開催される『ChinaJoy 2020』の前日に中国共産党宣伝部(中宣部)出版局副局長の馮士新氏が講演を行い、ゲーム中毒対策強化、コンテンツの質の向上、内容の厳格な管理、法律法規遵守と4つの重点を発表した。
中宣部出版局副局長の馮氏の講演
■中宣部出版局副局長の馮氏の講演要点
1.ゲーム中毒対策(防沉迷システムの強化)
・若者のゲーム中毒は社会関心も高く、オンラインゲーム事業社はその対策に大きな責任を持つ。
・昨年からゲーム中毒対策を強化し、多くの企業が積極的に対応を進める一方、一部の企業では実質的な効果がなかったことも判明した。
・今年の下半期にはこれらの検査を強化し、政府の要求通りに対応を行っていない会社には処罰を与えることになる。
・国家レベルで実名認証システムの構築を進めており、同システムを9月までにリリースする予定でいる。ゲーム事業社を数回に分けて、この実名認証システムを導入してもらうことになる。
2.高品質なコンテンツ開発力の強化
・コンテンツの質を高め、多くの精品を生み出すことは時代の文化的使命である。
・これまでも品質の向上は見られてきたが、今後はより量よりも質を求めるべき。
・今年は779作(海外産含む)に版号を交付しており、業界の基本的な需要は満たしている。
・版号制度を活用し量と質をコントロールして欲しい。
3.内容の厳格な管理
・デジタルコンテンツは若者の価値観形成に大きな影響を持つ。
・依然として低俗、暴力、迷信、誤った歴史観などのコンテンツが散見される。
・これらを踏まえ、より厳格な内容の管理が必要。
4.ガイドライン、法律法規の遵守
・上半期に数百本のゲームが版号の載せ換えなど違法な運営を行った。
・下半期はこれら違法行為への取り締まりと処罰を強化する。
当記事まとめ
■まとめ
・9月から実名認証制を強化
・版号の交付量は現状の月100作前後を維持か
→ 上半期の交付数で基本的な需要を満たしているとの談話から予測
・版号の載せ換えなどの違法行為は処罰を強化
関連情報
中宣部出版局副局長の馮氏の講演全文:こちら
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