中国ゲームメディア『遊戯葡萄』が『ChinaJoy2020』初日の様子をまとめている。同社の論調はユーザーの熱量は感じるものの、新型コロナウィルスと業界再編の影響から全体としては低調だとしている。
新型コロナウィルス感染拡大の影響が続く中、開催できた事自体が素晴らしいと考えることもできるが、良質な記事を配信している中国現地ゲームメディアの見解を以下に紹介したい。
遊戯葡萄が感じたChinaJoy2020とは?
■ChinaJoy2020初日まとめ
・業界再編により、出展社が減少
→ ブース出展を止め、付近のホテルでのイベントやパーティの主催を行う会社が多い
・新型コロナウィルスの影響
→ 入場制限に加え、ブースでのイベントは50分間隔で行う様、主催者が要求
→ 会場内でのグッズ配布禁止
・入場にはパス以外に身分証と顔認証が必要に
・BtoBエリアは人が少なく活気に欠ける
・BtoCエリアはBtoBに比べると盛り上がりがあり、ユーザーの熱量を感じる
→ ただし、YOOZOOなど大手のBtoC出展は減少
→ 大型広告、BtoBエリアに小型出展などで代用
(ChinaJoy2020開催初日開場直後の業界関係者入口付近の様子)
今年の入場手続きは従来以上に厳しく、入場するにはパス確認、身分証確認、顔認証が必要であった。また、会場内には多くの警備員が『マスク着用』の看板を掲げていたのもこれまでと大きく違う点だ。
(パスと身分証の提示、マスク着用を求める様子)
BtoBエリア初日は人影もまばら
BtoBのビジネスマッチングもChinaJoyの魅力の一つだったが、今年のChinaJoyはBtoBエリアは縮小されたにも関わらず空きが目立った。
(グレー部分は出展なし。)
(W4のBtoBエリアの様子)
BtoCは熱量も感じる
BtoBエリアに比べるとBtoCエリアは盛り上がりを見せていた。入口付近のN-1~N-5ホールには、Tmall、盛趣、順網、Perfect World、Giant、Duoyi、BandaiNamco、西山居、NetEase、ChinaMobile、アクティビジョン・ブリザード、DeNA、360、テンセント、快手、bilibili、TapTapなどがブース出展を行っていた。
(盛趣遊戯のブース)
(BandaiNamcoブース)
(ユーザーの熱量が感じられる一コマも)
(『原神』試遊の行列の様子)
BtoBに比べると盛り上がりが感じられたBtoCエリアだが、それでも従来と比べると大手企業の出展が減少しており、BtoBエリアでの小型出展のみ、もしくは広告のみの露出となる傾向が見られた。
(YOOZOOの『三国志ブラスト』の大型広告。同社のBtoCブース出展はなかった)
『遊戯葡萄』は最後に、WechatのモーメンツでもChinaJoy関連の話題が少なく、会場で一日に数十ものイベントが行われたり、一晩で11件ものパーティをハシゴする、と言った伝説は最早過去のものであると述べ、ゲーマーこそが永遠の主人公である、と価値の回帰に触れ記事を締めくくっている。
当記事まとめ
■まとめ
・ChinaJoy2020は新型コロナ、業界再編の影響で盛り上がりに欠ける
・BtoCからはユーザーの熱量が感じられる
・大手企業のブース出展が減少
→ 広告、近隣会場でのイベントなどで代用
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