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【インタビュー】伝統文化で一般層にリーチ!中国インディゲームデベロッパーの成功方法とは?

インタビュー

中国インディゲームデベロッパー『Coconut Island(椰岛游戏)』の明朝と舞台とした経営シミュレーション『江南百景图』が好調だ。

同作は7月初旬のリリース以後、App StoreダウンロードランキングTop10圏を維持し、セールスランキングでもリリース直後にTop10入りし、その後Top50圏に定着している。

中国ゲームメディア『手游那点事』が『Coconut Island(椰岛游戏)』の共同創業者、陳聞氏に行ったインタビューを要約して紹介したい。

14名でDAU100万超タイトルを開発

問:大ヒットと言える『江南百景图』ですが、何名くらいで開発したのでしょうか?

陳氏:初期段階で8名、現在は14名で開発しています。『江南百景图』の開発は長く、その過程では同業から『無駄な努力』と見られていました

問:そんな逆境からのヒットとなりましたが、リリース後2ヶ月を経てどう思われますか?

陳氏:大きく予想を超えていますね。簡単に言うとゲーム領域を飛び越えて、一般層にまで広がったんだな、と感じています。


(Weiboの『#江南百景图』。閲覧数36.7億回、コメント数353.6万となっている)

問:当初の予想とはどのようなものだったのでしょうか?

陳氏:いわゆる良くある経営シミュレーション系が好きなユーザーさんに支持されるゲームになると思っていました。ただ、これは文化の影響力を低く見積もり過ぎていましたね。

問:これだけ多くのユーザーが入ってくると、色々大変ですよね?

陳氏:そうですね。DAUも100万超えなので、我々からすると過去最大規模のゲームとなっています。カスタマーサポートの対応も大変で、1日1万件以上の問い合わせがくるのですが、社員全員合わせても60名程度しかいないので、外部のパートナーさんにお願いしています。


(同社の経営シミュレーション『超脱力医院』)

問:今後の運営方針はどの様にされるのでしょうか?

陳氏:SNSなどでユーザーさんのゲームコンテンツと運営イベントに対する反応を観察してきました。そこで、コンテンツ系のアップデートが喜ばれる反面、従来のゲーム運営にありがちなイベントは反響が少ないことが明らかになりました。

このことから、ゲームコンテンツ自体に優位性があるということが証明されたので、今後はコンテンツの創作を中心にアップデートを行っていく予定です。

続編は制作意欲ありき

問:今後IP化させる考えはありますか?

陳氏:そうですね。ただ、以前に『决战喵星』というタイトルのIP化に失敗した経験があるので、IP化や続編を作るとしても、その経験を踏まえて行います。

IP化や続編ありきではなく、開発チームが続編を作りたい、今のゲームでは表現できなかったことを続編として創作したい。そういった動機があって初めて続編を作るべきだと考えています。

問:改めて『江南百景图』というゲームを振り返ってみて、どの様な影響があったと思いますか?

陳氏:売上と名声という面ではとても特別なタイトルになりました。世の中的にゲームと言うとあまり好ましい印象を与えていないですが、そんな汚名も少しは返上できたのではないかと思っています。


(『江南百景图』)

問:リリース後は想像以上の話題となりました。

陳氏:そうですね。ゲームコンテンツは多く用意していましたが、自然発生的にゲーム領域を超えて広がっていきました。

開発においては、古書を集め伝統的な画法を研究し、白地を残したり、透視技法などをゲーム内でも表現するにしたりと工夫を凝らしました。


(デザイン面では伝統技法を研究しゲーム内で表現した)

問:こういった開発思想は今後広がっていくと思いますか?

陳氏:はい。ただし、それ一辺倒になる訳でなく、商業ゲームの開発思想と同時進行すると思います。というのも、このやり方は開発に多くの時間を要するので、アップデートが間に合わない。という危険性もはらんでいるからです。

問:リリース時にはどれくらいのコンテンツを用意していたのですか?

陳氏:1、2ヶ月は遊べる量を用意していましたが、1週間で遊び尽くしたユーザーさんもいました。

問:『江南百景图』の開発手法には改善の余地はありますか?

陳氏:今回の開発手法は我々の得意とする経営シミュレーション分野では証明することができました。今後は更に多くのジャンルでこの開発手法を試していきたいです。

『Coconut Island(椰岛游戏)』は経営シミュレーションやアドベンチャーゲームを専門に作る会社ではないので、オールジャンルにゲームを創出し、商業的にも成功を収められるゲーム会社にしていきたいと思っています。

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当記事まとめ

■まとめ
・『江南百景图』は14名で開発
・『文化コンテンツ』を中心に開発を行う
・『IP化、続編ありき』な考え方はしない

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『手游那点事』記事:こちら
『江南百景图』TapTapページ:こちら

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