スマホゲームやアプリの調査・分析ツールを提供する『Sensor Tower』は台湾、香港のスマホゲーム市場の売上規模や売上ランキング、ダウンロード数などをまとめた統計を発表した。
同社の発表によると、2020年Q3の台湾、香港のスマホゲーム市場の売上規模は約880億円(8億ドル)、前年同期比で29%増加となっている。
2020年Q3台湾、香港市場の売上規模は約880億円
台湾、香港市場は中国スマホゲームの進出が最も多い市場で、この6年間安定して成長を続けてきた。2020年Q3の台湾、香港のスマホゲーム市場の売上規模は約880億円(8億ドル)、前年同期比で29%増加、前期比で6.5%の増加となっている。
Q3の台湾のスマホゲーム市場規模は約605億円(5.5億ドル)で繁体字市場の7割近い売上を占めており、市場売上の増加率も香港より高く30%近い増加率となっている。
出所:Sensor Tower
中国を除く海外市場の売上比率を見てみると、台湾、香港、マカオの繁体字市場は全体の4.7%を占め、ドイツ、フランスよりも高い比率を占めている。
出所:Sensor Tower
2020年Q1は新型コロナウィルスの影響が大きかったこともあり、台湾、香港市場でもDL数に大きな増加が見られたが、その後は通常の範囲に落ち着き、Q3のスマホゲーム総DL数は約9600万回と前年同期比で6.9%の減少となった。
出所:Sensor Tower
DeNAの『灌篮高手 SLAM DUNK』が一位
以下は2020年Q3の台湾、香港市場のスマホゲーム売上ランキングTop20だ。
出所:Sensor Tower
台湾、香港市場は他のアジア市場と同じくRPGジャンルの人気が高く、全体売上の56%を同ジャンルが占めている。
2020年Q3の台湾、香港市場の売上Top1はDeNAの『灌篮高手 SLAM DUNK』で約35億円(3200万ドル)と予測されている。Top2のNCSOFT『リネージュM』はリリース後3年を迎えようとしているが、売上は高い水準で安定し、Q3に約27.5億円(2500万ドル)の売上を記録した。
DLランキングTop1は任天堂の『どうぶつの森 ポケットキャンプ』の繁体字版で、7月末のリリース以降、9月末までに88万DLを記録した。
ハイパーカジュアルゲームはTop10に5タイトルがランクインと人気が高い。
2020年Q3の台湾、香港市場のスマホゲームDLランキングTop20
出所:Sensor Tower
同記事まとめ
■まとめ
・2020年Q3台湾、香港のスマホゲーム売上規模は約880億円
・売上Top1はDeNAの『灌篮高手 SLAM DUNK』
・DL数Top1は任天堂の『どうぶつの森 ポケットキャンプ』
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