スマホゲームで世界的なヒットを狙える領域として、フランスのVoodoo社や『Happy Glass』の世界的なヒットで注目を集めるLion Studioなどの作品に代表されるハイパーカジュアルと呼ばれる領域が盛り上がりを見せている。
この流れは中国ゲーム業界も同じで中小デベロッパーの新しいビジネスチャンスとして多くのデベロッパーがハイパーカジュアルゲームの開発に取り組んでいる。
そんな中、モバイル領域で分析を行うTenjinと海外メディアのGamesBeatが各国のハイパーカジュアルのユーザー獲得単価指標となるCPIを公開しているので紹介したい。
米国に次ぐ世界第2の市場ブラジルのCPIは?
【ブラジル市場ハイパーカジュアルゲームCPI】
・iOS:0.11USD
・Andoroid:0.08USD
ブラジルのスマホゲーム市場の概況としては、高額な税収と技術的な政府の規制や経済が不安定であることからブラジル市場の発展は思うように伸びていない。
そんな苦しい市況感ではあるもののスマホゲーム市場は一定の伸びを見せており、Tenjinの分析によると、ブラジルは世界的に見てハイパーカジュアルゲームが最も盛んな地域の一つだと言う。
ダウンロード数は米国に次ぐ世界2位で、スマートフォンの普及率がまだ40%程度であることから、今後の伸びにも期待ができる、ハイパーカジュアルゲームのテスト配信の最適地としている。
メキシコ市場
【メキシコ市場ハイパーカジュアルゲームCPI】
・iOS : 0.11USD
・Android : 0.04USD
米国のスマホゲーム企業はテスト配信地域としてカナダやニュージランドを選ぶケースが多かった。ただし、CPIの高騰からその選択は減少しつつある。
その代替市場として浮上してきているのがメキシコ市場だ。メキシコの2018年のゲーム市場規模は1760億円(16億USD)で世界第12位、70%のユーザーがスマホゲームを好んでプレイするという。
トルコ市場
【トルコ市場ハイパーカジュアルゲームCPI】
・iOS : 0.10USD
・Android : 0.05USD
2017年のトルコスマホゲーム市場規模は410億円(3.724億USD)で、トルコのゲームユーザーは他の地域のユーザーに比べゲーム内広告をより受け入れる傾向があるという。
このことから、トルコもハイパーカジュアルゲームのテスト配信に適している地域と言える。
インド市場
【インド市場ハイパーカジュアルゲームCPI】
・iOS : 0.11USD
・Android : 0.08USD
2018年のインドのスマホゲーム市場規模は1210億円(11億USD)、ユーザー数は6.28億人に上るという。
アルゼンチン市場
【アルゼンチン市場ハイパーカジュアルゲームCPI】
・iOS : 0.11USD
・Android : 0.03USD
アルゼンチンのスマホゲーム市場規模は全世界19位で、2022年には365億円(3.32億USD)規模に成長すると見られている。
87%のユーザーがZ世代やX世代と呼ばれる若者層であることが大きな特色で、93%のユーザーはリワード動画広告に対し寛容な姿勢を持っていることも魅力的だ。
上記に紹介されている市場は軒並みCPIが低く、ハイパーカジュアルゲームのテスト配信に適していると思われる。当記事がハイパーカジュアルゲームで世界を目指すデベロッパーやパブリッシャーの方々の参考になれば幸いである。
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引用:https://www.youxituoluo.com/518808.html
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