1月30日、中国ゲーム市場のデータ分析を行う『CNG(伽馬数据)』はeSports業界の人材動向のレポート『2018年電子競技産業人材報告』を発表した。
当レポートによると中国のeSports市場規模は1兆4592億円(912億元)に上り、前年比で17.5%の増加、ユーザー規模は4.28億人としている。
出所:CNG『2018年電子競技産業人材報告』
*左は中国eSports市場規模推移
*右はユーザー規模推移と成長率
*市場規模の単位は億元
1.5兆円規模の市場を支えるのは?
中国eSports市場の売上構成を見ていると、ゲームの売上が90.3%と大部分を占めている。
ライブ実況動画売上は8.2%、大会売上は1.3%となっている。
出所:CNG『2018年電子競技産業人材報告』
*ゲーム売上:eSports系のゲーム売上
*ライブ実況動画売上:ライブ動画プラットフォームでの売上
*大会売上:スポンサー、広告、版権料、チケット売上
*その他:スタジアム運営、eSports教育、政府補助など
eSportsゲーム売上の半分はスマホゲーム
eSports市場の約90%の売上を占めるゲームの内訳は、スマホゲームが55.4%、PCクライアント・サーバー型が44.6%と初めてPCを上回った。
*青はスマホゲーム、黄色はPCクラサバ
スマホゲームがPCクライアント・サーバー型の売上を上回った主な要因は『王者栄耀』などMOBA系スマホゲームの売上に依るところが大きい。
中国eSports業界従事者の給料は?
当レポートでは中国eSports業界従事者の給料水準にも言及しており、業界従事者数は44.3万人、平均月収は約17.8万円(11,124.8元)であるという。
詳細を紐解くと、約4割の従事者は月給12.8万円(8000元)以下、32万円(2万元)の月給をもらっている従事者は6.5%と偏りも見られる。
*単位は元
地域別のeSports業界従事者数の分布を見てみると、北京、上海、広東の経済が発展している大都市に集中している事がわかる。
中国のeSports業界が数字で俯瞰できる良いレポートではあるが、売上市場規模に『王者栄耀』や『League of Legends』などのeSports系のゲーム売上も含まれている点には留意したいところだ。
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