7月5日、テンセントは公式Wechatにて、未成年者が成人の身分証を使って制限時間外にもゲームを遊ぶ問題を取り締まる『零点巡航』機能の運用を開始したと発表した。
中国では未成年者のゲーム中毒が社会問題視されており、現在は以下の制限が設けられている。
■ 中国市場の未成年者への制限
プレイ時間:平日1.5時間まで / 休日3時間まで
ログイン時間:22時~8時まではログイン禁止
課金制限:16~18歳は月間400元(約6400円)以内
*16歳以下は更に厳しい制限。詳細はこちら
テンセントは今回運用を開始した『零点巡航』機能で、成人の身分証でログインしていても夜間に一定以上のプレイ時間が見られる場合、顔認証を起動し身分証との照合を行い、合致しない場合は未成年者として強制ログアウトの措置をとるとしている。
課金に関しては、課金時に顔認証が行われた場合、音声とテキストにて身分証との照合を行う旨を提示し、未成年者が月額400元以上の課金、若しくは短期間に課金額が急増するなどの異常行動が見られた場合は、身分証と顔認証による照合を行い、合致しない場合は課金できないようにするとしている。
また、保護者による見守り設定の変更時にも顔認証を行い、未成年者が勝手に見守り設定を変更できないように、保護機能を強化したと発表した。
(テンセント成長保護プラットフォームの見守り設定画面)
この『零点巡航』機能は『王者栄耀』『和平精英』を含む60タイトル以上に実装されており、今後も対応タイトルを増やしていくとし、形式的な規制システムの導入だけでなく、実質的な規制強化へと踏み込んだ施策となっている。
当記事まとめ
■まとめ
・テンセントが未成年者のゲーム規制強化へ
・『王者栄耀』『和平精英』など人気作に導入
・より実質的な規制強化に踏み込む
関連情報
テンセント公式Wechat:こちら
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