『荒野行動』『アズールレーン』『マフィアシティ』など中国産スマホゲームのヒットがこの1年で急増している。
そんな中、過激な広告が賛否両論を呼びつつも、売上げランキングを右肩上がりに伸ばしている『日替わり内室』というタイトルがある。
その運営会社『37Games』については情報が少なく、知りたい方も多いのではないかと思い、当記事では『37Games』の概要を紹介することにした。
37Gamesとは?
『37Games』とは中国・広州に本社を置く、中国A株上場企業『三七互娯(上海)科技有限公司』の海外ゲームブランドだ。
公開されている同社の最新決算報告書である2018年7月~9月の売上高を見てみると、約357億円となっており、テンセント、NetEaseの次群に属する大手パブリッシャーだ。
また、同社は2015年には自らが出資するジョイント・ベンチャーを通じて、SNKプレイモアの8割超の株式を取得したことでも有名だ。
『三七互娯(上海)科技有限公司』の概要は下記の通り。
社名:三七互娯(上海)科技有限公司 設立日:2011年09月30日 資本金:約1.6億円(1000万元) 時価総額:約4112億円(約257億元) *2019年2月14日現在 主な事業所:広州、北京、上海、香港、台湾、日本、韓国、米国など 従業員数:約2000人 会社HP:http://www.37wan.net/#page0 出所:百度百科
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『日替わり内室』の売上を牽引するのは尖った広告
昨今『王に俺はなる』や『37Games』が運営を行う『日替わり内室』などのタイトルが売上ランキングTop50に名を連ねるようになった。
これらのタイトルは、ちょいエロ要素とバイオレンス要素(捕虜尋問システム)、お手軽なバトル、そしてエッジの効いた広告による集客力で、従来日本では受けないと言われていた『中国宮廷』という題材の逆風をはねのけている。
これらのタイプのタイトルは中国では17年頃から出回り、その後中国政府がゲームやその広告の過激さを名指しで批判するかたちで、一旦ブームが落ち着いた経緯がある。
こういった流れを受けて、短期的な売上を見込んで同タイプのゲームを日本市場に投下する中国企業が増えている。
また、この手のタイトルは売上を作る手段として、尖った広告を用いることがセオリーになっている。
これら広告に興味を示しゲームを楽しむユーザーが増える分には良いと思うが、反面不快に感じるユーザーも一定数いる。
集客という観点から広告表現を尖ったものにしたいという気持ちは理解できるが、数が増え過ぎるあまり、『崩壊3rd』『アズールレーン』『荒野行動』などが作り上げた、中国ゲーム企業に対する良いイメージが崩れないことを願うばかりだ。
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