2月20日、複数の中国メディアが中国政府が再びゲーム配信許認可『版号』の審査を停止したと報じたが、これは誤報であったようだ。
当サイトでは今回の件は紹介していなかったが、日本のゲーム業界でも今回の件が誤った認識のまま流通しているため、最新情報としてお伝えしておきたい。
今回の誤報の内容は『広東省の政府機関が新規ゲームの版号申請の受理を一時的に停止した』との主旨であった。
これを翌21日に、中国ゲームメディア『Game Look』が広東省の政府関連機関に確認を行ったところ、このような事実はなく、『広東省は通常通り新規ゲームの版号申請を受け付けている』との回答を得たと言う。
今回の誤報が発生してしまった原因は、以下にあるとしている。
【ゲーム審査停止との誤報の原因と実情】
1. 『版号』申請受理は各地方省局において受け付けている
2. 地方・中央政府の各関係機関内の手続き上において、新規ゲームの審査を一時停止するとの指示
→順番待ちになっている、申請済みのゲームを優先する為
→審査資料のフォーマット変更を行う為
3. 上記『2』を一部メディアが、『ゲーム配信許認可『版号』審査を再停止』と誤って報じた
政府関係機関内の手続き上において、一時的に新規ゲームの審査を止めるとの情報がでており、これは『順番待ちになっている、申請済みのゲームの優先』と『審査資料のフォーマット変更を行う』為と言われている。
確かに、政府内の手続き上において、一時的に新規ゲームの審査が滞るのであれば、『実質の』審査停止と考えられなくもない。
但し、ゲーム配信許認可『版号』の審査には一般的に90日は要するとされており、ゲーム会社にとっては『受理されるかどうか?』が一番の関心事である。
その点において、現在も通常通り『版号の申請が行える』状態にあることから、今回の『中国政府が再度ゲーム配信の審査を停止した!』との中国での報道は誤報と言えるだろう。
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引用:http://www.gamelook.com.cn/2019/02/351019
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