データリサーチ・アナリティクスを行うSensor Towerは2018年4~6月の全世界でのモバイルアプリのApp Store及びGoogle Playの統計を発表した。
これによるとダウンロード数は約259億回で昨年同期の226億回と比べて増加している。内訳はApp Storeが73億回、Google Playが186億回となり増加率はApp Sotreが12.9%、Google Playが15.6%となっている。
【非ゲームアプリ】
売上ではNetflixが依然として全世界App Store、Google Play共に最高の売上を記録している。
Tencentの動画アプリ「腾讯视频」は1~3月期と比べ、App Storeの非ゲームアプリの売り上げランキング順位を1つ上げランキング2位になっている。Sensor Towerの分析によると「腾讯视频」のランキング上昇の要因は中国でのユーザー数の継続的な伸びにあるとしている。
ダウンロード数ではFacebookが抱えるWhatsApp、Messenger、Facebook、Instagramといったアプリがランキング上位に位置している。
これらランキングは1~3月期と比べ変化がないが注目すべきはアジア市場でのユーザー数の伸びが著しい「Tik Tok」がTop5入りしたことだろう。
【ゲームアプリ】
売上ではTencentのMOBAタイトル「王者荣耀」が前期に続き首位をキープ。前期と比べ他のゲームアプリもランキングTop10には目立った変化はなかった。
ただしEpicの「フォートナイト」iOS版は例外である。このタイトルは前期の終盤にリリースされ今季ではApp StoreのランキングでTop7にまで入った。
ダウンロード数では最近話題のハイパーカジュアルの「Helix Jump」と「Love Balls」が今期のランキングTop1とTop3に入ってきた。
【トップパブリッシャー】
売上では非ゲーム系パブリッシャーよりもゲームパブリッシャーが優位性を保っている。今期の全世界モバイルアプリ市場のうち、約77%をゲームアプリが占めている。
Tencentはゲームアプリと非ゲームアプリの両方でTop1となった。特に非ゲーム分野ではTinderの親会社であるIACからトップの座を奪い返したかたちとなった。
ダウンロード数ではFacebookが依然としてトップを保っており、Voodoo、Tencent、UBIがそれを追うかたちとなっている。
App Annieなどを見ていても思うがこれらのデータの元となっているのはApp StoreとGoogle Playであり、中国の大多数を占めるTencentの应用宝、Baiduの91やHuawei、Xiaomiを始めとするハードメーカー主導のアプリストアなどのデータが加味されていないという点だ。
これら中国のアンドロイドアプリストアのデータが加わると更にランキングの様相は変わってくるだろう。
そして、今回Sensor Towerが発表したような日本ではあまり見かけないデータも中国ではニュースサイトの記事としてアップされているあたり、中国企業の海外進出の意欲やニーズが垣間見える瞬間だと思う。
当サイトを通し中国のゲーム業界がどのような情報に触れているかが少しでも伝われば幸いである。
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引用:http://youxiputao.com/articles/15502
(抜粋・翻訳:ゲーム大陸)