東映アニメーション株式会社とBANDAI NAMCO (SHANGHAI) CO., LTD.は、中国『有愛公司』に対し、アニメ版『ワンピース』のキャラクター及びストーリー設定を無許可で用いたスマートフォンゲーム『梦想海賊王』の配信を行っているとして、著作権侵害の訴訟を中国で起こしていた。
この度、10月10日に中国北京の裁判所『北京海淀法院』は『有愛公司』に対し損害賠償の支払いを命じる判決を言い渡した。
主な起訴内容と判決内容は?
主な起訴内容と判決内容は以下の通りだ。
【主な起訴内容】
- 著作権侵害行為の停止
- 海賊版配信行為にて生じた影響の除去
- 損害賠償約7500万円(500万元)の支払い
【主な判決内容】
- 被告は原告に約4500万円(300万元)の損害賠償の支払いを行うよう命じる
- 『有愛公司』の重大な著作権侵害を認める
- 『梦想海賊王』の収益の大部分は『ワンピース』の設定よるものであると認める
(著作権侵害の判決が下された『梦想海賊王』)
被告は『原告は原作者である尾田栄一郎氏からライセンス許諾を受けていないため、当案件の原告として不適格である』という点と『梦想海賊王はワンピースの著作権侵害を行っていない』と言う2点を拠り所に反論を行なっていたが、この反論は受け入れられなかったことになる。
今回、著作権侵害との判決が下された『梦想海賊王』は16年にサービスを終了しているとのことだ。
先日のコーエーテクモHDが中国で著作権侵害裁判に全面勝訴した事例も、中国ゲーム業界で話題に上っていた。今回の判決を受けて、中国ゲーム業界の海賊版問題が更に改善されることを願う。
北京海淀法院発表原文:http://bjhdfy.chinacourt.org/public/detail.php?id=5752
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