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『ラングリッサー』中国運営『紫龍』 ヒット連発の秘訣とは?

分析記事

ゲーム大陸でも連日報じている通り、エクストリーム社が中国大手『紫龍』社にIPライセンスし、中国でリリースされた『ラングリッサー(梦幻模拟战)』がiOS売上ランキングTop10を維持するなど好調だ。

7月25日の記事になるが『紫龍』が『ラングリッサー』の前にリリースしたタイトル『風之大陸』のヒットを生み出す秘訣に『遊戯葡萄』が迫っているので紹介したい。

『紫龍』がリリースした『風之大陸』がリリース後2週間でiOS売上ランキングTop4を手にした。もし、これを2次元ユーザーだけをターゲットにした結果だと捉えるならそれは間違いだ。

『七麦数据』の統計によると、『風之大陸』iOS版がリリースされてから3週間でDL数は200万超え、1日最多16万DLを記録している。7月12日のAndroid版リリース後はこの数字は更に加速するだろう。

■『風之大陸』のゲーム性とは?

その実、『風之大陸』のゲーム性にはそれほど新しさはない。オーソドックスなMMOと言える。ただ、グラフィックは日本のRPGを思わせるテイストで、特に背景グラフィックのクオリティが高い。

実際、ユーザーの高評価の多くはグラフィック面に寄せられており、この点が最大の差別化要素と言えるだろう。

また、サウンド面では、『テイルズ』シリーズや『ダークソウル』でお馴染みの桜庭統氏を起用してハイクオリティなサウンドを提供している。

これらクオリティの高いグラフィックとサウンドはセールスポイントを強化するためにパッケージングされており、ゲームの本質部分はやはりオーソドックスなMMOであることには変わりがない。

■課金訴求は?

ゲーム内でユーザーの成長曲線は大きく3つある。一つはキャラクタ成長、一つはソウルカードの成長、もう一つはペットの成長だ。そして、キャラクタの成長体系は装備、スキル、ジョブチェンジなどオーソドックスなゲームプレイがコアとなっている。

ここまで『風之大陸』はオーソドックスなMMOだ、と述べてきたが、課金訴求は決して弱いものではない。

まず、ゲーム内にはジョブチェンジの制限がある。例えばLv50以上になり、スキルポイント50以上を交換して初めてジョブチェンジが可能、等だ。

そしてそのスキルポイントの交換には経験値とゲーム内マネーの消費が発生するため、ユーザーが急いで先に進めたい場合は、毎日徹夜が必要になるほどだ。

戦闘力システムも課金の影響が色濃くでてしまっている。無課金/微課金ユーザーと中/重課金ユーザー間の戦力差が出やすいと言うレビューも多く見受けられる。

■ヒットの秘訣はマーケティングにあり!

『風之大陸』のリリース前のマーケティング手法は以下の通りだ。

1. TapTapで最コアユーザーを熟成

2. bilibiliでコアユーザー層を拡大

3. CBT、正式リリースに合わせて、コア層+マス向けにブランドマーケティングを実施

具体的な手法としては以下の方法が行われた。

1. 1月の情報初出しをTapTapにて実施。ここに集まったユーザーをbilibiliに誘導。

2. bilibiliの人気UP主『老番茄』のゲーム実況動画をUP。視聴回数は40万を記録。

3. 5月頃、『風之大陸』のサウンドを桜庭統氏が担当する旨の情報開示。それに合わせて、bilibiliでのUP主による広告を再開。その中で最も視聴回数が伸びたのもで38.9万回を記録した。

4. その後、Android版CBTに合わせ、大量の新規ユーザー流入を開始。人気2次元音楽配信者『小縁』とコラボした主題歌『超能力』をリリースし、2次元層での知名度を高める。

5. iOS正式版リリースに合わせ、大規模な広告出稿を開始。大小媒体に浸透させる。

6. Android正式版リリースに合わせ、以前よりも更に規模を大きくして、bilibiliのUP主による広告を開始。広告のクリエイティブはゲームのブランディングに重点をおいていた。


(主流媒体である新浪、Baidu,TouTiao向けには、2次元よりも幅広い層へリーチできる“日本風RPG”的なクリエイティブが多く見られた)


(スポーツ系のライブ動画アプリなど、他の媒体ではより広い面を押さえるため、各種テイストの異なるクリエイティブが用意されていた)

■『紫龍』のヒット作連発の方程式とは?

『風之大陸』では上記の様な、課金訴求の強さやゲームバランス上の問題があり、TapTapでのレビュースコアも4.5(10点満点)と苦戦している。

それでも、売上を伸ばしているのは『紫龍』のマーケティング手法によるところが大きいだろう。

『紫龍』の得意とするマーケティング手法は、
“ゲームのパッケージングの徹底”“ コア層へのマーケティング+マス層へのマーケティング”だ。

『風之大陸』のヒットはこの施策が上手くハマったことが主な要因と言える。

 

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Original Source:http://youxiputao.com/articles/15459
翻訳・再編:ゲーム大陸
公式ツイッター:@Game__Tairiku