中国でゲーム市場のデータ分析を行う『CNG(伽馬数据)』が東南アジアのゲーム市場に関する統計を発表した。
同社の統計によると2020年の東南アジアのスマホゲーム市場規模は約2240億円(140億元)で拡大傾向にあるとしている。
また、地理的、文化的にも近く、貿易などの往来も活発なことから、中国企業のゲーム進出が盛んに行われており、2021年の上半期では東南アジア市場の売上の約半分を、数量では3割強を中国ゲームが占めると予測している。

出所:CNG
売上Top100タイトルのジャンルを見てみると、中国市場と同じ様に多様なジャンルのゲームがランクインしており、東南アジア市場では特にSLGの人気が高い。
中国市場と異なる点は、東南アジア市場は中国市場ほど特定タイトルに人気が集中していないため、SLGジャンルでは21作がTop100入りと中国の9作と比べるとユーザーが分散している。
また、パブリッシャー別で見ても同じ状況で、Top100入りしているゲームのパブリッシャー数は60社に上り、1企業が15%以上の市場シェアを保有する状況には至っていない。覇権タイトルやメガパブリッシャーの寡占状態にはなっていないことや、東南アジア市場全体の経済発展状況を踏まえると、今後も成長が続くと予測されている。

2021年上半期のトップタイトルのジャンル分布
青:東南アジア市場 / 赤:中国市場
出所:CNG
当記事まとめ
■まとめ
・2020年の東南アジアスマホゲーム市場規模は約2240億円
・東南アジアではSLG人気が高く、ターン制RPGは人気が低い
・市場は寡占化しておらず、複数のパブリッシャーがしのぎを削っている
関連記事
CNG記事:こちら
—
中国ゲームについて話したくなったら:
![中国ゲーム 日本語情報サイト[ゲーム大陸]](https://chinagamenews.net/wp-content/uploads/2025/07/Image_20250731143942-scaled.jpg)


