TikTok(抖音)が2026年の春節に初開催した「ACG新春会」が大きな反響を呼んだと、中国ゲームメディア『手游那点事(nadianshi.com)』が報じている。今回の試みはプラットフォームがコンテンツの企画から番組制作まで主導し、クリエイターと視聴者が同じイベントを通じて盛り上がれる仕組みを50日かけて作り上げたもので、投稿44万件超・累計インプレッション700億超・ライブ視聴者2,600万人超という結果を残した。
■要点まとめ
・TikTok(抖音)が主導し、クリエイター・視聴者・ゲームIPが一体で盛り上がれる「ACG新春会」を初開催。投稿44万件超・累計インプレッション700億超・ライブ視聴者2,600万人超を記録
・コンテスト(抓马大战)とライブ番組(拜年晚会)の二層構造で50日間運営。視聴者12万件の投票が番組構成に直接反映される設計が話題を呼んだ
・単一タイトルの予算合戦だった春節マーケティングに、プラットフォーム主導の業界横断型イベントという新たな選択肢が生まれた
50日間の設計——コンテストとライブの二層構造
イベントは1月9日にスタート。「抓马大战」と名付けられたクリエイターコンテストは5テーマ・各7日間のフェーズ制で設計され、各テーマに影響力の高いACGクリエイター6人が「主理人(MC)」として参加した。トップクリエイターが投稿することで中小クリエイターが連鎖的に参加する構造で、コンテンツの量と多様性を確保した。

2月14日の拜年晚会(新年番組)では、視聴者12万件の投票をもとに番組構成を決定するという異例の形をとった。30番組・200人超のクリエイターが参加し、初音未来の中国語新曲「巧克力」独占披露、年間ACGハイライト映像など、コアファン向けの企画が並んだ。「見たい番組を自分たちが決める」という参加感が視聴者の熱量を高めた。

何が変わったか——クリエイター・プラットフォーム・ゲーム会社への影響
クリエイターへの影響:ACGのような垂直ジャンルのクリエイターは、通常のアルゴリズムではコンテンツが広いユーザーに届きにくい構造にある。大型イベントへの参加はその壁を越える機会であり、「単発のバズを狙う」より安定した注目を集める手段になり得る。
プラットフォームの変化:TikTok(抖音)はこれまでACGコンテンツの「配信の場」だったが、今回は番組の企画・IPの集約・ユーザー投票の仕組みまで主導した。コンテンツを流すだけでなく、作り出す立場へのシフトが見て取れる。
ゲーム会社への示唆:春節マーケティングはこれまで各社が予算をかけて個別に盛り上がりを作る場だった。プラットフォームが組成した業界横断のイベントに自社IPを乗せることで、単独では得られない規模とACG全体の熱量を活用できる可能性がある。
まとめ
初回開催で700億超のインプレッションを実現したことは来年以降の定常化には十分な結果と言えるだろう。これはTikTok(抖音)固有の影響力と、春節という季節要因が上手くかみ合ったことによると考えられる。今回注目すべきは、「クリエイターが作り、視聴者が選び、プラットフォームが束ねる」設計が、単一タイトルに依存しない持続可能なイベントの型を示した点にあると考える。
関連情報
- 参照元:手游那点事「整整50天,一场轰动游戏圈的大事发生了」(2026年3月)
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