中国ゲームメディア『遊戯葡萄』が中国でのゲーム広告の規制強化を報じているので以下に要点を紹介したい。12月3日に『中央网信办』と『教育部』が連名でオンライン教育プラットフォームの管理強化に関する通知を発表、8月には虚偽広告で上海のゲーム会社が罰金を課せられるなど、ゲーム広告に対する規制が強まっている。
■中国国内ゲーム広告規制関連の動向
・12月3日に『中央网信办』と『教育部』が連名でオンライン教育プラットフォームの管理強化に関する通知を発表(关于进一步加强涉未成年人网课平台规范管理的通知)
・同通知ではオンライン教育プラットフォーム上でオンラインゲームの広告、エロ、暴力などに抵触する図案、文言の表示を禁止
・今年8月には上海市市场监督管理局が『大圣轮回』というゲームに対し虚偽広告として約2128万円の罰金を課した。
・『大圣轮回』は『1億人が遊ぶ』『年度最優秀ゲーム』『ペット合成』など実態と異る内容を宣伝していた
(この素材はまだ大人しい方だが、虚偽・誇大広告以外にも素材の流用なども少なくない。)
これら動向を受けて、中国でゲーム領域に強い弁護士事務所『诺诚律师』は、虚偽、誇大広告になっていないか、エロ、賭博に抵触していないか、公序良俗に反していないかといった、合法であるかのチェックと、広告主と広告プラットフォーム双方にて広告素材の確認を行うことが大事だと提言している。
世界的には栓抜き動画広告に代表されるように、ゲーム内容と異る広告素材に対する反感が強まっている。中国でも同じ様に行き過ぎた広告は規制がかけられているが、今後この規制がどこまで強化されていくか動向に注目したい。
当記事まとめ
■まとめ
・中国国内のゲーム広告に規制
・中国オンライン教育プラットフォームでのゲーム広告が禁止に
・8月にはゲーム会社が誇大広告で罰金
関連情報
关于进一步加强涉未成年人网课平台规范管理的通知:こちら
遊戯葡萄記事:こちら
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