中国音像与数字出版協会(CPDA)の戦略パートナーであるCNG(伽马数据)が発表した「2026年1〜3月 中国ゲーム産業四半期レポート」によると、2026年Q1の中国ゲーム市場は引き続き成長基調を維持した。春節の集客効果と、PCとスマホを横断するマルチプラットフォーム製品の台頭が、市場全体を押し上げた。
市場全体:約2兆1378億円規模に
2026年1〜3月の中国ゲーム市場の実売収益は約2兆1378億円(971.72億元)。前四半期比2.54%増、前年同期比13.38%増となった。春節期間中のユーザー活動量・課金意欲の向上と、節日テーマのバージョン更新が収益を押し上げた。長期運営タイトルと新作のどちらも市場規模の拡大に寄与した。

PCゲーム:マルチプラットフォーム新作が牽引、前年比39%増
PCゲーム市場の実売収益は約5495億円(249.76億元)。前四半期比11.17%増、前年同期比39.38%増と、全体市場を大幅に上回る伸びを示した。
PCとスマホの双方向に対応した新作タイトルが連続して登場し、これが成長の主因となった。具体的には『アークナイツ:エンドフィールド(明日方舟:终末地)』『逆戦:未来(逆战:未来)』『洛克王国:世界』がそれぞれ約22億円(1億元)超の売上を押し上げた。前年同期比では、『Delta Force(三角洲行动)』が春節の運営施策で数十億元規模の収益を底上げし、PC市場の同期比拡大を主導した。

スマホゲーム:王者・和平精英が春節版で再加速
スマホゲーム市場の実売収益は約1兆4877億円(676.23億元)。前四半期比0.36%増、前年同期比6.28%増。
『PUBG Mobile(和平精英)』はQ1に春節テーマバージョンを投入し、伝統文化の要素と年中行事の遊び方を組み合わせた施策でDAU過去最高を記録。『Arena of Valor(王者荣耀)』も安定した運営で収益を維持した。新作では『アークナイツ:エンドフィールド(明日方舟:终末地)』『逆戦:未来(逆战:未来)』が数億元規模の収益増加に寄与。前年同期比では『Delta Force(三角洲行动)』が数十億元規模の成長を牽引した。

ブラウザゲーム:構造的縮小が続く
ブラウザゲーム市場の実売収益は約216億円(9.83億元)で、前四半期比6.17%減。需要側のユーザー基盤の縮小と、業界の資源配分の変化により、近年の構造的な縮小傾向が継続している。

スマホゲーム売上推計ランキング(Q1 TOP10)
CNGの売上推計ランキングによると、シューター系が4タイトルをTOP10に送り込み、引き続き市場での存在感を示した。

- 『PUBG Mobile(和平精英)』:春節テーマバージョンによるDAU過去最高更新
- 『Delta Force(三角洲行动)』:「劉濤送六套」などの特典施策と限定スキンが課金を促進
- 『Valorant(无畏契约:源能行动)』:春節バージョン投入で安定した収益
- 『CrossFire(穿越火线-枪战王者)』:差別化コンテンツで継続的なユーザー定着
- 『夢幻西遊(梦幻西游)』:3月に11周年記念イベントを実施、『仙剣奇侠伝3(仙剑奇侠传3)』とのコラボも展開
iOSダウンロード推計ランキング(Q1 TOP10)
パーティーゲーム『Goose Goose Duck(鹅鸭杀)』と、シミュレーション経営ゲーム『時尚百貨城』が代表的な新興タイトルとして存在感を示した。『Goose Goose Duck』はiOSゲーム無料ランキングで複数回の首位を獲得。一方、シューター系が4タイトルを占め、『Arena of Valor(王者荣耀)』『Eggy Party(蛋仔派对)』などの定番タイトルも上位を維持した。
注目新作:『洛克王国:世界』が初月売上1位
Q1の新作初月売上推計ランキング(TOP5)では、3月に配信開始した『洛克王国:世界』が首位となった。クリーチャー収集とオープンワールドを組み合わせた同作は、全プラットフォームで6000万件超の事前登録を集め、配信直後にiOS売上ランキング首位を獲得。『アークナイツ:エンドフィールド(明日方舟:终末地)』『逆戦:未来(逆战:未来)』もIPの訴求力を活かしてTOP5入りを果たした。

広告出稿分析:『夢境護衛隊(梦境护卫队)』
3月18日に正式配信された新作『夢境護衛隊(梦境护卫队)』は、前日の3月17日から大規模な広告投下を開始。配信直後にiOS売上ランキング68位に初登場し、1週間で24位まで上昇した。広告フォーマットはリワード動画が43.1%を占め、ネイティブ(23.8%)、フィード(15.2%)、バナー(14.1%)が補完する構成だった。
海外市場:前年比31.76%増の約9497億円規模に
中国自社開発ゲームの海外市場実売収益は約9497億円(63.31億ドル)。前四半期比6.23%増、前年同期比31.76%増と高い伸びを示した。

成長を牽引した主なタイトル:
- 『Kingshot』
- 『Gossip Harbor(浪漫餐厅)』(柠檬微趣):定期テーマイベントとパス型マネタイズで安定成長
- 『Last Z: Survival Shooter』
- 『Tasty Travels: Merge Game(食光旅行)』(点点互动):マージ系で安定した海外収益
- 『Merge Cooking®』(Happibits Game):マージ系で安定した海外収益
- 『心动小镇』
二次元分野ではmiHoYoが『Honkai: Star Rail(崩坏:星穹铁道)』の継続的なコンテンツ更新と新キャラ戦略、そして『Zenless Zone Zero(绝区零)』の安定した成績で優位を維持。37Gamesの『Last Asylum: Plague』は海外複数市場で急速に浸透。灵犀互娱の『信長の野望 真戦(信长之野望:真战)』はIPの影響力とシーズン制更新で日本のストラテジー市場での成長を記録した。
※海外市場データの対象地域:米国・日本・韓国・香港・台湾
まとめ
2026年Q1の中国ゲーム市場は、春節効果とマルチプラットフォーム展開という二つの要素が重なり、PC・スマホともに前年を上回る成長を果たした。特にPCゲームの39%増という伸びは、クロスプラットフォーム対応の新作投入が市場開拓の重要な手段として定着しつつあることを示している。海外市場も前年比30%超の成長を維持しており、中国ゲーム各社のグローバル展開は引き続き加速している。
※換算レート:1元=22円、1ドル=150円
関連情報
参照元:こちら
![中国ゲーム 日本語情報サイト[ゲーム大陸]](https://chinagamenews.net/wp-content/uploads/2025/07/Image_20250731143942-scaled.jpg)
