東京ゲームショウ2019が閉幕した。『ゲーム大陸』は中国ゲーム情報を配信しているため、バイアスがかかっているとは思うが、今年の東京ゲームショウのトピックとして中華勢の多さは避けて通れないだろう。
中国ゲームメディア『Game Look』が報じた東京ゲームショウ2019はどの様なものなのか。要点を以下に紹介したい。
日中ゲーム業界の融合が加速!
まず最初に取り上げていたのは、4Gamerがファミ通、電撃各ブランドメディアとの合同企画として毎年主催している『メディアアワード』だ。
その理由は、今年から同アワードに新設された『GRAND PRISE』に中国でヒットしたCGアニメ映画を原作とするアクションゲーム『MONKEY KING ヒーロー・イズ・バック』が選ばれたからだ。

(『MONKEY KING ヒーロー・イズ・バック』)
『Game Look』の論調としては、日本の主要ゲームメディアのアワード受賞という快挙を讃えつつも、開発を日本のヘキサドライブ社が担当している点を挙げ、純中国産とはならなかった点に触れながら、日中の融合の観点から紹介していた。
『MONKEY KING ヒーロー・イズ・バック』はヘキサドライブが開発、Sony Interactive Entertainment(SIE)がプロデュースと技術サポート、中国の十月文化が原作監修、中国のOASIS Gamesがパブリッシャーという体制になっているという。
日中融合という意味で中国側の十月文化は原作者の立場だけでなく、3Dモデル制作やストーリーや演出面においてアイデア出しを行うなどクリエイティブにも関与したと報じている。
miHoYoの『原神』は中国より日本で売れる?
次に取り上げられていたのはmiHoYoの『原神』だ。同作は今年のChinaJoyでは同作がPS4でリリースされると発表されるや否や、一部の熱烈なファンがPS4を破壊するなど中国ゲームファンの間では賛否両論がある。
『原神』に否定的な反応を示している中国ユーザーの根底にあるのは同作が『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』をパクったとの失望だ。

(『原神』試遊コーナー)
ところが東京ゲームショウではそういった過激な反応は無く、試遊コーナーには長蛇の列ができるなど、日本のゲームファンはゲームの本質でモノの良し悪しを判断しようとしているのだろう、と報じられていた。
また、初期段階で日本で否定的な反応が少ないため、このまま日本で受け入れられるような事があれば、その好評が中国にも伝わり、今の逆風を跳ね返すことも考えられる、という主旨の報じられ方もしている。
ChinaJoy2019での日本IPの多さや東京ゲームショウ2019での中華勢の多さ、『MONKEY KING ヒーロー・イズ・バック』や『原神』の事例を見ると、ゲーム業界の日中融合は益々加速していき、もはや切り分けること自体がナンセンスなのだと思わされる。
今年も残り4ヶ月を切り、クラウドゲーミングやコンシューマ展開など、中国ゲーム業界にも朧げではあるが新しい展望が見えつつある。今年の中華勢の東京ゲームショウへの積極展開が、今後の日中双方にどの様な効果をもたらしたのか、来年の同時期に振り返って見るのも一興かもしれない。
関連情報
『原神』日本語公式サイト:https://genshin.mihoyo.com/ja
『MONKEY KING ヒーロー・イズ・バック』:https://www.jp.playstation.com/games/monkey-king-hero-is-back-ps4/
『Game Look』該当記事:こちら
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