中国国家新聞出版広電総局が後援する、中国唯一のデジタルコンテンツ出版の業界団体『游戏出版工作委员会』は昨今の中央宣伝部、国家新聞出版局の通知を受けて、より健全なオンラインゲーム産業を構築するため、会員企業及び関連ゲーム企業と共に、政府主管部門の指導の元、ゲーム中毒防止のための業界ガイドライン『网络游戏行业防沉迷自律公约』を発表した。
今回のガイドラインは、テンセント、NetEase、miHoYoなどを含む213のゲーム企業が連名で発表している。
ガイドライン『网络游戏行业防沉迷自律公约』の概要
■『网络游戏行业防沉迷自律公约』の概要
1. 徹底した管理と行動規範の確立
ゲーム企業は、政治的地位、責任感を強め、ゲーム中毒防止対策強化の重要性と緊急性を十分に理解し、具体的な実施計画と実施内容を策定し、全力でゲーム中毒防止対策を行う。
2. 実名認証の徹底と正確な識別
ミニゲームプラットフォームを含むゲーム企業は、ゲーム中毒防止のために、国家新聞出版局の実名認証システムを全面的に利用しなければならない。全てのスタンドアロンゲームとコンソールゲームも、同時に中毒防止設定と保護者監視システムを実装しなければならず、ダウンロードや購入などの際の実名認証を厳格に実施しなければならない。
未成年者に提供するオンラインゲームは、時間制限と課金消費量を断固として実施し、ゲームの関連インターフェイスに『年齢制限あり』と明記しなければならない。また顔認証などの利用を積極的に検討し、ユーザー識別の精度を高めるべきである。
3. 安全性の担保と不良コンテンツの排除
コンテンツの安全性を厳守し、政治的に有害なもの、虚無的歴史、ポルノ、グロテスクなどの違法・非合法コンテンツを禁止する。拝金主義的『女性っぽい男性(娘炮)』、『同性愛系(耽美)』などの不良コンテンツを排除しする。
4. プラットフォームの管理
ゲーム広告プラットフォームは違法なゲーム内容をユーザーに押し付けてはならない。
ゲームライブ動画プラットフォームは高額課金を煽るような設計にしてはならない。
ゲーム系ECプラットフォームは未成年者にアカウントのレンタルや取引サービスを提供してはならない。
5. 市場秩序の堅持、不正行為の断絶
ゲーム企業は市場秩序を守り、維持しなければならない。法律に従って運営を行い、版号取得前のサービスなど違反行為を固く禁じる。また、モラルに関する監査基準を確立し、違法・非倫理的なタレントを広告のイメージキャラクターとして起用してはならない。
6. 通報システムに協調し、自己検証、自己修正を行う
ゲーム企業は積極的に政府が用意した通報システムに協力し、要求に基づいて包括的な自己修正を行うべきである。
(連名でガイドラインを発表した213社)
当記事まとめ
■まとめ
・中国デジタルコンテンツ出版の業界団体が業界健全化のガイドラインを発表
・テンセント、NetEase、miHoYoなど213社が連名
・昨今の政府通知内容を踏襲
関連情報
《网络游戏行业防沉迷自律公约》原文:こちら
中国ゲームについて話したくなったら:
公式ツイッター:@Game__Tairiku
Facebook:https://www.facebook.com/GameTairiku/