今週は中国ゲーム会社の決算発表が多く予定されているが、中国ゲーム市場においても存在感を出している、中国深セン証券取引所上場企業の『YOOZOO(游族)』が2018年Q3(7月~9月)の決算発表を行ったので紹介したい。
YOOZOO(游族)とは?
『YOOZOO(游族)』は日本ではDMMの『刀剣乱舞–
概要は以下の通りだ。
社名:游族网络股份有限公司(YOOZOO Games)
設立日:2009年6月22日
資本金:4.8億円(3000万元)
法定代表人:林奇
主な事業:ゲーム開発・運営
HP:king.youzu.com
同社は2018年上半期パブリッシャー売上ランキングTop11に位置する大手パブリッシャーだ。

2018年上半期パブリッシャー売上ランキングはこちら!
2018年Q3決算は増収増益
2018年Q3(7月~9月)の売上高は133.8億円(8.36億元)、前年同期比で10.9%の増加。親会社株主に帰属する純利益は30.4億円(1.89億元)、前年同期比で58.4%の増加となっている。
YOOZOOの2018年Q3は増収増益を実現、また純利益が大きく伸びており、2018年通年では144億~176億円(9~11億元)の純利益を見込んでいるという。
好調を牽引するのは『精品化』戦略!
中国ゲーム市場の成長停滞を前に、2年ほど前から中国ゲーム会社各社はゲームのクオリティを追求する『精品化』戦略をとっている。
YOOZOOもその代表格で、同社では『精品化』のもと得意ジャンルであるMMO、カード系、SLGの三大ジャンルをより深掘りし差別化を図ったことが今回の好決算に繋がったようだ。
中でも9月7日にリリースした、韓国風ファンタージカード系RPG『女神連盟2』がヒットしているという。
(YOOZOOの『女神連盟2』)
また、今回の決算発表に合わせて、同社が開発中の『Game of Thrones』スマホ版はテンセントが中国での運営を行うことになったと発表した。
中国でも人気のあるIPであるため、より大きな売上を見込んでテンセントとの提携に至ったのではないかと思われる。
日本でも注目度の高いタイトルであるため、動向があり次第、随時紹介していきたい。

『Game of Thrones』スマホ版の記事はこちら!
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