中国ゲーム市場の調査を行う『CNG(伽马数据)』と『AppLovin』は共同で2018年~2019年の中国カジュアルゲーム市場レポートを発表した。
当レポートでは中国スマホゲーム市場の分析と合わせて市場規模だけでなく、ARPUや課金率、人気ジャンルなど各種データも公開しているので以下に紹介したい。
中国スマホゲーム市場規模
当レポートによると、2018年1月~6月の中国スマホゲーム市場は過去最低の伸び率を示している。売上規模は以下の通りだ。
【2018年1月~6月中国スマホゲーム市場売上規模】
・総売上規模:1兆145億円(634.1 億元)
・前年同期比12.9%増
*1元=16円にて換算。
また、各種報道にあるとおり、中国ゲーム配信への規制が厳格化しており、中国ゲーム企業にとって海外展開は重要な戦略の一つとなった。
中国ゲーム市場における人気ジャンルは?
次に2018年中国ゲーム市場のTop50ゲームの人気ジャンルを分類しているので紹介したい。
カジュアルゲームとコアゲームという分類では、93.4%がコアゲームとカジュアルゲームはわずか6.6%のシェアに留まっている。
出所:CNG、AppLovin『2018-2019年休闲游戏市场机会研究报告』
【2018年1月~6月中国スマホゲーム市場人気ジャンル】
1位 MMORPG/ARPG:27.9%
2位 MOBA系:21%
3位 ターン制RPG:14.2%
4位 レース系:7.6%
5位 ストラテジー系:6.8%
6位 FPS/TPS:6.6%
7位 カード系:3.5%
8位 タクティクス系:2.9%
9位 恋愛育成系:2.6%
10位 マッチスリー系:2.5%
中国ゲーム業界も市況感としては、ゲーム事業はハイリスク・ハイリターンの局面に入っており、中小規模のゲーム会社にとって、カジュアルゲーム市場は新しい活路として注目すべき市場になっている。
中国カジュアルゲーム市場規模は?
中国カジュアルゲーム市場規模の重要な指標は以下の通りだ。
【2018年1月~6月中国カジュアルゲーム市場概要】
・市場規模:1387億円(86.7億元)
・ユーザー規模:4億人
・中国スマホゲームユーザー数に占める割合:66.4%
・ユーザー数は前年の3.72億人から微増
*1元=16円にて換算。
中国スマホゲームのARPU、課金率は?
当レポートでは、中国でのスマートフォン向けカジュアルゲームの売上規模が伸び悩んでいる原因の一つとして、アイテム課金が主流になっている点を挙げている。
カジュアルゲームとコアゲームのARPUと課金率の比較を以下にまとめたのでご覧いただきたい。
ミッドコア以上のコアゲームと比べるとARPUに大きな開きが出ていることが分かる。海外ではカジュアルゲームの46%が広告モデルによる収益だが、中国市場ではカジュアルゲームの広告モデルによる収益は22.7%とアイテム課金型が主流となっている。
(開発は中国のSuper Tapx)
当レポートでは中国のカジュアルゲーム市場はアイテム課金型が主流であるものの、『Super Tapx』が開発『Lion Studios』がパブリッシングを行う、広告モデルのハイパーカジュアルゲーム『Love Balls』など、中国産のヒット作を例に出して、中国カジュアルゲーム市場はまだまだ伸び代があると提言がなされている。
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引用:http://www.youxituoluo.com/516816.html
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