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【業界動向】Unityの中国アセットストア封鎖——Unity China CEOが「売却計画なし、開発者の利益は守る」と表明

中国ゲーム市場動向

Unity Chinaに対し中国ゲームメディア『游戏葡萄』がインタビューを実施しその内容を報じている。インタビューに至った背景は、Unity海外アセットストア中国リージョン封鎖について、Unity China CEOの張俊波氏は「法令遵守が理由でビジネス的動機はない」「Unity Chinaに売却計画はない」と明言し、中国開発者の利益保護に向けた短期・長期の対応策を説明した。

■要点まとめ
・3月2日、Unity海外アセットストアが中国大陸・香港・マカオ向けアクセスを3月31日付で遮断すると通知。中国開発者コミュニティで大きな反発が起きた
・Unity China CEOは「今回の分断は法令順守対応が理由であり、Unity Chinaが利益を得る構図ではない」「売却計画はない」と否定。短期対応として3月31日までの一括ダウンロードと6ヶ月以内購入分の返金を提示
・長期的には海外アセットの中国ストアへの移行を推進する方針だが、具体的な期限は示せないとした

なぜ今回の封鎖が起きたのか

張俊波氏によると、アセットストア分断の根本にあるのは中国の法令遵守要件だ。「中国開発者のデータは中国国内に留める必要があり、コンテンツ審査基準も異なる。これにより中国向けサービスは独立して提供せざるを得ない」と説明した。

ただし今回の封鎖は予告なく突然実施されたため、告知が後手に回り、既存の問題を解消できない内容だったとして謝罪した。Unity 6の中国リージョンロックに続く今回の動きには、「Unity Chinaがアセットストア分断を利用して自社ビジネスを有利に進めようとしている」という陰謀論的な見方も広まったが、CEO自身が否定した。

短期・長期の対応策

短期:3月31日までに購入済みアセットを一括ダウンロード可能とし、直近6ヶ月以内の購入分は返金対応する。ダウンロード期限の延長についてはUnity本社と交渉中だが「保証はできない」とした。

長期:海外アセットを中国ストアへ移行するため、影響の大きいアセット発行者を優先的に説得・誘致していく方針。高い収益分配率や最低保証額などの優遇措置でインセンティブを提供するという。ただし「ストア掲載の最終判断はプラットフォーム側にあり、期限は約束できない」と述べた。

開発者が抱える未解決の課題

今回の対応には依然として課題が残る。返金対象が直近6ヶ月に限られるため、長期間積み上げてきたアセット購入は保護されない。また膨大なアセットを1ヶ月以内にダウンロードしきれるかどうかも不透明だ。

「海外主体を登録するなど迂回手段を使えばよいのでは」という問いに対し、張俊波氏は「法令遵守の観点から推奨しない」と回答した。

まとめ

今回の件はUnity固有の問題ではなく、中国市場における「データローカライゼーション」規制が外資系プラットフォームに与える構造的な影響の一例だ。Unity China CEOが開発者向けに誠実な説明を行ったことは評価できるが、長期積み上げアセットの保護や移行期限の不透明さなど、開発者の不安を完全に払拭するには至っていない。今後の海外アセット移行の進捗が注目される。

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